4月18日、リカバリーサポート・ネットワークは2022年の電話相談事業活動成果の一部を「2022年ぱちんこ依存問題電話相談事業報告書」としてまとめリリースした。方向内容は多岐にわたるため、いくつかのデータを抜粋してお届けする。
まず、2022年の1年間にRSNで受けた電話相談は2937件となっており、2021年の3403件と比べて466件減少している。その要因としてはCIVOD-19の流行、パチンコ・パチスロプレイヤーの減少、パチンコホール数の減少などが電話相談件数の減少につながったと推測されている。
また、初回相談件数1219件のうち、「知りたい」に分類される内容の相談は1108件。相談者が知りたがっていた内容でもっとも多かったのは、「やめる・やめさせる」方法で712件。全体の58%を占める結果となった。
相談者の相談経路として、何を見て相談者がRSNに電話相談に至ったかという点について、もっとも多かったのが、「ホール内ポスター」で569件(47%)。ついで「インターネット」335件(28%)となっており、パチンコホール内での啓蒙活動の効果が高かったことが読み取れる。
本人の初回相談件数のうちパチンコとパチスロ、どちらにのめり込んでいるかの聞き取り調査は、「パチンコ」414件(46%)、「パチスロ」155件(17%)、「両方」330件(37%)という結果になった。2022年を振り返ると、2021年から引き続き「高速」「高継続」をうりにする319ミドルスペックがブームとなっていた。一方のパチスロは6月から6.5号機の導入が始まったものの、2022年全体として〝スマスロ前夜〟とも言える雌伏の時を過ごしていた。このため射幸性の度合いに大きな開きがあったことも要因として考えられる。
スマート遊技機はパチンコもパチスロも射幸性を引き上げられたが、もれなく搭載されているコンプリート機能が、のめり込み防止に資すると期待されている。
資料は以下のURLよりダウンロードすることができる。
「問題ギャンブリング知的情報サービスセンター」(http://rsn-sakura.jp/flop/new/report-download/)