PS同時期にリリースされる「Pゴブリンスレイヤー」、市場の新たな動きから期待できること
2023.04.10 / その他情報【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座#294
今週の紹介機種は「Pゴブリンスレイヤー」
2023年5月7日週導入開始予定
メーカー:JFJ
全国10,000台予定
前講座でピックアップした「Lゴブリンスレイヤー」がゴールデンウイーク後に、パチンコでも導入が始まる。コンテンツファンの回遊はスムーズに行えるスケジュールで、記録的な「L北斗の拳」の稼働によってL機への期待値が急上昇しているため、パチスロからのリリースは追い風となるだろう。パチ・スロ両機種リリースによる、業界ニーズのあるコンテンツが増えることに期待したい!
(関連記事:話題性に豊富な遊技環境で「Lゴブリンスレイヤー」を最大限に動かす方法)
そんな本機「Pゴブリンスレイヤー」はRUHS後に時短が付与される希少なハイミドルとなっている。基本情報は表を確認してみよう。
スペック
《基本スペック》
通常確率 | 約1/319.7 |
RUSH仕様 | 2種LOOP+普通図柄時短 |
RUSH突入率 | 約60% |
RUSH中確率 | 約1/2.0 |
RUSH継続率※時短引き戻し込み | 87%※90% |
時短詳細 | RUSH LOOP漏れ後70回※1/319 |
初当り時期待出玉 | 約4,860個 |
RUSH期待出玉 | 約7,900個 |
時速獲得出玉 | 約34,000個 |
《通常・AT仕様》
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,500個 | RUSHへ | 60% |
10R | 約1,500個 | 通常へ | 40% |
《通常・AT仕様》
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,500個 | RUSHへ | 27% |
10R | 約1,500個 | 時短70回へ | 3% |
4R | 約600個 | RUSHへ | 17% |
4R | 約600個 | 時短70回へ | 3% |
2R | 約300個 | RUSHへ | 43% |
2R | 約300個 | 時短70回へ | 7% |
上記のスペック表より初当り時は全て1500個を獲得し、RUSH中は多岐に渡る振分となっている。RUSH仕様として普通図柄の確率変動で制御しており、RUSH継続時は1/1、時短時は1/319へと変化する。
当選ラウンドによってRUSH継続期待度が「10R時90%・4R時85%・2R時86%」となっており、特に10Rは高い期待度となっている。時短へ移行時は70回の時短中に1/319を引くことができれば、再度RUSHへ引き戻す仕様となっている。
演出
演出面にでは、原作を生かした群像劇による多数のキャラ演出とダークファンタジーな演出で構成されている。
液晶周辺のギミックは「錫杖・中剣・大剣」と期待値が異なり、上部に位置する大剣は最下部まで落下することで期待度が大幅に上昇する。初当りは7図柄ぞろいでRUSH直通となり、それ以外はラウンドジャッジにてRUSHの当否を行うフローである。
そして、RUSHは1/1の仕様ではあるが、ラウンドジャッジではなく、当選演出でジャッジする仕様となっており、任意で「5カウント・殲滅・パト」の3種から選択可能となっている。開発社特有の筐体ユニットは非常に細長く、アイキャッチが抜群である。
本機の訴求ポイントは「コンテンツ&スペック」である。
コンテンツ訴求は導入直前にL機のリリースがされていることから、L機からP機への回遊につながる訴求程度で良いだろう。そして、スペック訴求は『初当りALL1500個!RUSH突入率60%!』と打ちやすさの訴求に加え、『1G連LOOP87%+時短!RUSH90%×1500個30%!』と出玉性能の高さを訴求することが効果的だろう。
冒頭でも触れた通りに「L北斗の拳」の記録的な稼働により、パチスロの稼働上昇に拍車がかかり、パチンコへの影響も少なくない市場へと変化している。そして、現市場でのパチンコの役割でもある粗利も稼働差により小さくなってきている。
パチンコの在り方としてパチスロから回遊しやすく、強い相乗効果を持つようなコンテンツが多くリリースされ、新しい役割を持つ流れが強くなってきた。パチンコの新台は、遊技環境がパチスロ整備に寄る状況から、整備がされ難い背景もあり、貢献度は6.5号機がリリースされた昨年6月前後の比較では、貢献度が半減している結果となってしまっている。
最近では「Pアズレン」「Psin七つの大罪」など比較的辛めのスペックなものの機種の特異性から、高めの貢献をしている機種が、激甘ハイスペック機よりも目覚ましい状況にもなっている。本機は激甘ハイスペックとなっているので、貢献自体は長くはもたない可能性が高い。ホール・メーカー共にパチンコの在り方・役割を今一度見直す時期なのかもしれない。
