「Cタイム」搭載のスマパチ星矢が登場!気になる運用方針は?RAMクリは必須?

2023.03.08 / 連載

【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座#289


今週の紹介機種は「e聖闘士星矢CliMAX」
2023年4月2日週導入開始予定
メーカー:三洋
全国8,000台予定


いよいよパチスロに続き、パチンコの管理遊技がリリースされる。
管理遊技パチンコことスマパチは型式としては「e機」となっている。スマスロ同様にスマパチも現行「P機」と比べて新たに許されている内規があり、パチスロは有利区間ゲーム数制限の撤廃であったがパチンコは「TS350」まで低くすることが可能で、「Cタイム」の搭載が可能となった。

TS350については、MAX時代から考えれば馴染みのある変化といえるが、「Cタイム」は新たなシステムと言える。端的に言えばCタイムは、「真牙狼」の様にRUSH終了後などに訪れる残保留で抽選していた「C時短」の様なものと認識して問題ない。

新たな仕様のパチンコが、新規ユーザーの獲得につながるのか、パチスロ市場へ戻ったユーザーへ変化を与えられるか楽しみである。

そんな本機は昨年末にリリースされた「P聖闘士星矢4女神」をe機仕様へ変化させたものとなっている。基本情報は表を確認してみよう。

スペック


《基本スペック》

基本スペック
通常確率 約1/348.6
RUSH仕様 普図ショートST
RUSH突入率(時短込み) 約50%(52.19%)
RUSH中確率 約1/3.05
RUSH回数 3回+残保留1回
初当り時通常当選詳細 約80.6%(84.6%)
RUSH継続率 約19.1%
Cタイム抽選 RAMクリア後1G目
RUSH終了後1G目
通常当選後1G目
規定特殊時短消化後
※1,342回or10,000回
最大出玉 1,500個+次回濃厚
最大振り分け 初当り時30%・RUSH中5%
初当り時期待出玉 約5,220個
RUSH期待出玉 約10,119個
時速獲得出玉 約47,000個

《大当り振分・通常時》

ラウンド数 出玉(払出) 移行状態 振分
10R 約1,500個 時短127回+残保留1回へ 30%
3R 約450個 時短3回+残保留1回へ 20%
3R 約450個 Cタイムへ 11.3%
3R 約450個 通常へ 38.7%

《大当り振分 時短・RUSH時》

ラウンド数 出玉(払出) 移行状態 振分
10R 約1,500個 時短127回+残保留1回へ 5%
10R 約1,500個 時短3回+残保留1回へ 95%

上記のスペック表の通り、初当りRUSH当選時の3,000個以上の期待値が高めの仕様となっている。RUSHに関しては現行P機と基本的には変わらない仕様となっているが、Cタイムにより合算継続率が約84.6%となり、RUSH突入時の期待出玉は10,000個超える現市場最高峰の性能となっている。この性能のおかげで、現行機との比較では、現行機のコンプ機能発動確率が約0.1%に対してスマパチverのコンプ機能発動率が約0.44%と大幅に上昇しているのだ。

本機(e機)の特徴は「Cタイム」に集約されているため、仕様について少し触れておこう。
Cタイムの抽選は状態にて管理されており、抽選が行われると1/1で当選する仕様となっている。仕組みとしては「Cタイム=RUSH」というワケではなく、Cタイムの抽選が行われた場合は100%で時短「には」当選するが、「電サポ」とは限らないというだけである。
今回の場合は約20%程度で「電サポ(RUSH)時短」に当選し、残り80%は「微時短」という、いわば通常状態と変わらない内部時短状態に当選しているのである。

そして、このCタイムは、通常状態かつハズレ当選時に抽選を行う性質があるので、RAMクリ後や状態終了後の1G目に抽選が行われ、「電サポ(RUSH)or微時短」の何れかの時短状態に突入する仕様となっており、何れの時短も1,300回程の時短が付与され、「電サポ」ならば2種抽選により当確濃厚で途中当選後にRUSH状態へと移行し、「微時短」ならば規定時短回数で当選が叶わなかったら通常状態へと戻るので、再度Cタイム抽選を受ける仕様となっている。

そのため、RUSH継続率合算で約85%にはなっているが、実際には現行P機同様の約80%にCタイムをRUSH終了後に通常に戻ってから左打ち1G目にてCタイム抽選を受ける「80%+20%」の全く別の抽選を合算した継続率となっているのだ。

演出


演出面では、ベース機からの大きな変化はない。変化した点としてはスペック変化であるCタイム抽選の演出が加わっており、抽選状態に移行した際に発生し、左打ちでスタート入賞後にジャッジ演出が開始される。

そして、何といっても管理遊技機であることから、玉を筐体外部へ払い出す仕様ではなくなっているので、払出し的な演出はないが筐体は機能的なモノがハンドルと表示機のみとなっており、スロットの様に視認性の高い下パネルが着いている


本機の訴求ポイントは「スペック」だ。

コンテンツ訴求についてはベース機が年末にリリースされて多く市場に残っているので、「e機」の訴求として比較するのも良いだろう。そして、スペック訴求は「Cタイム」の訴求と言うよりは「Cタイム込」の数値で訴求することが効果的となるだろう。

注意すべきは「Cタイム」の仕様としてRAMクリア後や遊タイム的な規定回数後に抽選されるので対応が必要となる。本機は現市場機同様にハイスペックとなっており、分岐が非常に低い性能を有している。

ただでさえTS349と当選までの道のりが非常に遠く、RUSH突入率も決して高くない仕様なので、少しでも遊技環境を整えることが重要となる。遊タイムも1人で完結し難い低確率帯では廃れた機能となっており、「Cタイム」もハイエナ要素として活用する必要は低いと思われるので、クリアしてしまっても問題はないだろう。活用するとしても特日・週末など限定する等の使い分けは必須だ。


率直に「e機」はまだまだこれから開発が進む分野となり、今は無理にパチスロ客をパチンコへ移行させるよりもパチスロに注力する方が良いだろう。

あくまでパチンコユーザーの新しい選択肢程度に捉えて、パチスロユーザーの悪い意味で食い物にならない様に活用することもパチンコ・パチスロ環境のためにも必要な気づかいと言えるだろう。

 

 

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