スペック酷似、出玉極振の新台「Pアクエリオン極」か時短付の「P北斗4」、ユーザーはどちらを取るか
2023.02.13 / 連載【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座#286
今週の紹介機種は「Pアクエリオン極合体」
2023年3月5日週導入開始予定
メーカー:SANKYO
全国15,000台予定
今、市場は2種ショートSTで溢れ返っている。先週にリリースされた「P北斗無双4」は、ネット上で14万発の放出も確認され、非常に高い出玉性能を有していることを証明した。今回題材となっている「Pアクエリオン極合体」も「P北斗無双4」と大まかな仕様は同じ。ただ、細かい部分の違いで、バランスは大きく異なるので新たなニーズを生むことに期待している。
スペック
《基本スペック》
機種名 | Pアクエリオン極合体 | P真・北斗無双第4章 |
通常確率 | 約1/319.7 | |
RUSH仕様 | 普図ST | |
RUSH突入率(時短込み) | 約50% | 約51(65)% |
RUSH中確率 | 約1/94.7 | 約1/70.7 |
RUSH回数 | 111or10,000回 | 100回 |
初当り時通常当選詳細 | 1,500個 | 900個+時短100回 ※時短中確率約1/288.7 |
RUSH継続率 | 約70.7% | 約75.94% |
最大出玉 | 3,000個+約1/3で1,500個LOOP | |
最大出玉振分 | 初当り時50%・RUSH中30% | 初当り時5%・RUSH中26% |
時速獲得出玉 | 約48,000個 | 約52,000個 |
《大当り振分・通常時》
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R+10R | 約3,000個 | 約1/3で10RLOOP 約2/3でRUSHへ |
50% |
10R | 葯1,500個 | 通常へ | 50% |
《大当り振分 時短・RUSH時》
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R+10R | 約3,000個 |
約1/3で10RLOOP |
30% |
10R | 約1,500個 | RUSHへ(10,000回)へ | 3% |
10R | 約1,500個 | RUSHへ(111回)へ | 67% |
普通図柄を使ったSTで構成されており、類型機ではあるが「P北斗無双4」とは初当りと出玉振分のバランスが大きく異なる。
本機最大の特徴は「北斗無双4」でもあった“3,000個+1,500個1/3LOOP”の振分を最大限に振った点だ。初当りのRUSH振分50%時には必ず“3,000個+α”を獲得可能となり、RUSH中も30%もの振分がある。
「北斗無双4」との比較は初当りでは時短がない分、通常当選時も1,500個が獲得可能となっており、RUSHは継続率が低くなった分、“3,000個+α”の振分が多い。さらに、“3,000個+α”とは別に、次回濃厚となる時短10,000回の振分も搭載されたことで、振分の1/3が3,000個以上となる。
演出
演出面は、シリーズ3タイトルの演出がステージによって変化していく。人気を博した“初代モード”などがカスタムで固定できるのはユーザーにとっては嬉しいポイントだろうか。
繰り返しになるが、本機スペックの特徴は、“RUSH突入=3,000個+1,500個1/3LOOP” である。これを生かした“当たればRUSH”の演出は多数搭載されており、通常図柄でも任意でRUSHのラウンドジャッジ演出が選択可能となっている。
“3,000個+1,500個1/3LOOP”のLOOP演出は後半10R中に合体役物完成で1,500個の上乗せをする。RUSHのロングST中は超高速消化で、3種の演出から任意で選択可能。111回のSTが終了するとリザルト画面へ移行し、時短10,000回当選時には逆転演出を経て次回濃厚のRUSHへと移行する。
本機「Pアクエリオン極合体」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』。
シリーズ機が数多くリリースされていることから、『人気だったあの初代モード搭載!』などと訴求することがシリーズファンへ効果的な訴求となるだろう。
そして、『RUSH突入=“3,000個+1,500個1/3LOOP”!』『RUSH中振分1/3で3,000個OVER!』『特図1・2共にALL1,500個!ロングSTタイプ!』など、1回当りの出玉の多さと打ちやすさの訴求が効果的となるだろう。上記の文字面も少し長いので、もっと直感的に分かりやすくする方がいい。
同じロングSTでもV確ではできない仕様を2種抽選で付与させるのは、率直にスペック開発の進展を感じる。普通図柄を用いたSTは2021年初頭の「アイマス」「アリア覚醒」から始まっているが、2年もの時間を経てようやく新たなスペックリリースとなった。年末年始、4,500個出玉の機械が立て続けにリリースされたがどれも鳴かず飛ばずの結果だったことも記憶に新しいが、今後も少しずつではあるが新たなスペック開発に期待したい。