やっぱり超甘!? 牙狼GOLD IMPACT運用調査

2023.02.02 / その他情報

牙狼GOLD IMPACTは

やっぱり〝超甘〟なのか!?

 

1月23日から全国に導入された「P牙狼GOLD IMPACT」。導入前には大規模な試打イベントも行われて大きな注目を集めてきた。

本機はRUSH突入率50%、RUSH継続率81%の1種2種混合機で、大当り出玉はヘソ、電チューともにALL1500個(払い出し)となる。

これまでリリースされてきた「牙狼」シリーズの中で、もっとも初代に近しいスペックということで、ファンからも注目されていた。そんな本機は、導入前から「甘い」という声が聞こえていたが、実際に導入したホールは使ってみてどのように感じているのか。ホール関係者に対してアンケートを実施。その結果をみていこう。


約70%が「とても甘い」「甘い」と回答

 まず最初に直球の質問。牙狼GOLD IMPACTを導入してみて「甘い」と感じたかどうか。上記表の通り、7割以上のホール関係者が「とても甘い」「甘い」と回答している。ホール目線でいうと「利益が出しにくい」、ユーザーからみれば「他機種と比較して負けにくい」機種といえるだろうか。事前評価通り、「甘い」スペックであることは間違いなさそうだ。


ズバリ! 千円スタート

●●回転で赤字になるのか!?

Q:P牙狼GIは1000円スタート●●回転の運用で赤字になりますか。

15回 102票
16回 78票
17回 93票
18回 45票
19回 6票
20回 6票
21回 3票
その他 45票

続いての質問は交換率なども異なるため、エリアや店舗によって状況は異なるかと思う。おおよその目安となるが、千円スタート●●回転で「赤字になる」ラインを聞いた結果が上記だ。15回という意見がもっとも多く、15回〜18回という回答が全体の80%以上を占める結果となった。

Q:P牙狼GIの運用方法を教えてください

利益重視の運用 162票
長期稼働を見据えて薄利運用 75票
メリハリ運用 78票
その他 45票

また、牙狼の運用方法に関しての質問では、利益重視という回答が半数を超える。一方で長期稼働を見据えた薄利営業が25%、メリハリをつけた運用も約25%となっており、運用に対する方向性は両極端の結果で2分する形に。ユーザー視点でみれば、「甘さ」を体感するためにはホール選びも重要なファクターになってくるといえるのではないか。


「甘い」機種は必要? 不必要?

Q:「甘い」機種は今後も必要だと思いますか

機種によっては必要 198票
必要 24票
不必要 81票
どちらともいえない 42票

非常に甘いという結果の牙狼だが、導入ホールは運用しづらいという意見が大勢を占める一方で、「甘い」機種自体を不必要と感じてる人は1/4程度。機種によっては必要という意見も多かった。


大手機械購入担当 SH@CK氏に聞く

「牙狼ゴールドインパクト」の甘さ

ホールの立場から言えば、利益が取れるならば取れるに越したことはない。しかし客商売の観点で言うと、利益度外視の「セールス品」は必要なのも常である。今の市場機種で言えば、「6.5号機全般」「エヴァ15」「Re:ゼロ鬼」などが挙げられただろうが、対象となるのは「二ーズ」あってのものだと言うのが前提となる。

パチンコ市場のニーズは、MAX時代の「牙狼魔戒」からCR機末期の「北斗無双」へと移り変わり、P機黎明期には「源さん韋駄天」「エヴァ15」「Re:ゼロ鬼」と変遷した。「セールス品」として昇華できる可能性は「ニーズ」によって左右され「牙狼GI」は、牙狼というタイトル的にも、初代に寄せたスペックコンセプト的にも十分にニーズを生む機種とも言える。初動数値でみても優れた数値であるのは間違いない。

今回のアンケートからも分かる通り、多くのホール様が本機を「甘い」と感じており、非常にスペック性能が高く、現市場の機種と比較すると断トツのトップである。

下記図表の初当り時の期待出玉をみてほしい。これは通常確率である1/319に当選した際に、期待できる獲得出玉のことを指し、今の人気機種と比較しても非常に優れているのが分かり、それだけユーザーにとっては「勝ちやすい性能」なのだ。

ただし、これにはパッと見でのスペック情報では、伝わらない甘さが詰まっている。
というのも遊技機のスペックは①通常確率、②突入率、③継続率、④ラウンド(出玉)振分の4項目での表示が定石と考えられており、「期待出玉」や「出玉速度」での表示はほとんど存在しない。
例えば、③の継続率だけを見てしまうと「牙狼GI」の性能が高いとはなかなか伝わりにくい。「期待出玉」に大きく関わるRUSH仕様の訴求がないことが稼働阻害につながっている。

今さらではあるものの、「STタイプ」と「LOOPタイプ」ではRUSH継続率が同じであったとしても、「駆け抜け」で終了するSTに比べ、必ず当選で終了するLOOPでは期待大当り回数は1回の差が必ず発生する。そのため同じ数字でも1回の当選出玉差が発生するのだが、表示項目上では分からないのだ。見た目の数字で訴求している側面は事実なので、良し悪しがあるのは仕方ないが、本機については継続率表記でマイナス面が目立っている。

冒頭でも触れたようにホールからすれば甘かろうが、ニーズが高くなれば「セールス品」として扱うだけなので、シッカリ性能を訴求して、稼働が付くのであればありがたい。さらにユーザーが定着する機種が増えれば、積極的な機種入替をホールが抑えられるため、ユーザーへ強いる負担も少なくさせることができるので業界の活性化にもつながるだろう。

○比較図表

機種名 初当り期待出玉 ②突入率 ③継続率 ④振り分け
P牙狼GI 5,068個 50% 81% ALL1,500個
Pエヴァ15 4,600個 70% 81% ALL1,500個
P Re:ゼロ鬼 4,800個 55% 77% 3,000個搭載
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