アニメ化は、原作漫画・小説・ゲームのプロモーションを主な目的としたものから、既に原作が大ヒットしてアニメーション自体をビジネスとするものとさまざまな作品が存在する。アニメコンテンツの多くが前者となり、後者は版権料も高額だ。もちろんヒット作には限りがあるので自然と少なくなる。
そんなアニメーションビジネスにはパチンコ業界も関わっており、続々と新コンテンツが流入している。コンテンツのほとんどは、前者の類となるコンテンツばかりとなっており、大ヒット作で言えば「北斗」「慶次」「エヴァ」とメイン機を彷彿とさせるものばかりとなっている。
「Pワンパンマン」は原作大ヒット原作からアニメ化されたコンテンツとなっており、高い実績に期待したい。そんな本機はシンプルな2種LOOPのハイミドル機スペックとなっている。詳細は基本情報を表にて確認してみよう。
<通常・AT仕様>
通常確率 | 約1/319.68 |
RUSH仕様 | 2種LOOP |
RUSH突入率 | 約52% |
RUSH中当選率 | 約1/1 |
RUSH中継続率 | 約81% |
RUSH突入時期待値 | 約8,792個 |
遊タイム | 非搭載 |
時速獲得出玉 | 約50,000個 |
《大当たり振分 特図1》
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,500個 | RUSHへ | 52% |
2R | 約300個 | 通常へ | 48% |
《大当たり振分 特図2》
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,500個 | RUSHへ | 81% |
10R | 約1,500個 | 通常へ | 19% |
スペック表をご覧いただくと分かるが「牙狼絆」に非常に近い1G連の2種LOOPスペックだ。
1点大きな違いは、RUSH突入時の1,500個を獲得してからRUSHへ移行する仕様で、そこから2種LOOPを行うので、RUSH突入時には入口と出口で、合計3,000個獲得が確約される仕様となっているのだ。ただし、初当り通常だった場合は300個のみとなっており、最近の新台ではあまりみない50%で天国or地獄の仕様となっている。RUSH中は当選率が1/1となっているので、当選確定となっており、ラウンドジャッジでRUSH継続を告知するフローとなっている。
原作を生かした仕様となっており、タイトル通り「ワンパン」で敵を倒していく主人公「サイタマ」がストーリーの中心となっている。そのため、主人公である「サイマタ」がバトル中に出現しただけで激熱となるのだ。
逆に言えば他機種とは異なり、主人公以外が頻繁に演出を盛り上げ、原作ならでは仕様となっているのだ。演出カスタムは簡易設定が可能だ。演出発生時の期待度は他社よりも非常に期待度の高い仕様となっている。RUSHはまさに「ワンパン」で1G連でラウンドジャッジを行い、継続を繰り返す仕様となっている。ラウンドジャッジ演出は任意で4種から選択可能だ。ラウンドジャッジ中は、本機唯一ともいえる主人公のリーチ演出でアニメ1期のラスボスとのバトルでジャッジを行う。それ以外のバトルは通常時同様に「主人公出現=当選濃厚」の仕様となっているのだ。
本機の訴求ポイントは「コンテンツ」だ。
本機はコンテンツに寄った機種となるので、知名度を利用した訴求が効果的である。最近では主人公がチート級の強さをほこり、圧倒する爽快感にて物語展開を見せる“ 俺TUEEE系”のアニメが増えている。そんな中でも、あるアンケートでは堂々の1位を獲得する程に圧倒的な強さを見せる主人公なるので、「俺TUEEE系『俺最強アニメ』No.1」と訴求を行い、知らない層に興味を持ってもらうことは効果的となるだろう。
現市場ではSTとLOOPの違いによる優位性を訴求することがなかなか困難なため、「RUSH突入で3,000個」などの見た目の数値で他機種との差別化が図りにくい状況だ。間口の広さを求められがちとなる中での本機のスペックではスペック訴求に寄るのはあまりおススメできない。もしスペック訴求をするのであれば、「“サイタマ(主人公)”登場で激熱!!」「時速50,000発!ワンパン(1G)決着RUSH!」などコンテンツに寄った訴求が効果的となるだろう。