阿部理事長「業界を抜本的に見直し、未来を見据えた改革を」/全日遊連通常総会

2022.06.27 / 組合・行政

6月24日、全日遊連は、第31回通常総会を東京都のホテルニューオータニで行った。

総会の冒頭では、警察庁生活安全局の小堀龍一郎保安課長も出席しあいさつを行った。その中では、旧規則の機撤去について業界全体の団結によって撤去が完了したことを高く評価。ただし倉庫に相当数残っている機械に関しては、過去に起きた野積みなどの問題が発生しないよう、適正な廃棄処理を強く求めた。また、2022年3月に決定されたギャンブル等依存症対策基本計画については所期の目的を達成したことも評価した。今年度の基本計画には、地域連携の強化が盛り込まれていることに加えて、自己申告プログラム・家族申告プログラムの導入について着実な実施を求めた。

警察庁生活安全局の小堀龍一郎保安課長

また、阿部理事長はあいさつの場で「再び日本の代表的な娯楽として認知されるには社会の中で適正な評価、業界への正しい認識が必要だ。国民のみなさまに理解や支持を得るための努力を継続しなければならない。広く理解や指示が得られてこそ我々の業界が安定するだろう。また、ホール営業者が業界を変えていくという意思の共有が必要で、それが業界全体の力になっていく。本年度はこれまでの業界のあり方を抜本的に見直し、パチンコ業界に関わるすべての人々の未来を見据えた改革を行っていきたい」と述べた。

全日遊連、阿部理事長

なお、コロナ禍などの影響もあり、全国の遊技業協同組合が一同に集まるのは2年振りとなった。感染防止の観点から割愛されていた表彰式も行われ、業界の発展に寄与した功労者に感謝状や、事業復興表彰状の贈呈が行われた。

今期で5期目に突入した阿部理事長はその言葉通り「業界のあり方を抜本的に見直し、未来を見据えた改革」を実現できるのか。その真価が問われる。

全日遊連, 総会, 第31回通常総会