ハイエナに要注意、新システム搭載パチンコ「刀使ノ巫女」を使いこなす方法を解説
2022.01.11 / 連載
ついにSH@CK氏の新台ガチ分析データがWEBに登場!
SH@CKプレゼンツG@CHI評価
LINE公式アカウントで最速更新情報を配信中!
【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#229
今週の紹介機種は「P刀使ノ巫女」
2022年2月6日導入開始予定
メーカー:西陣
目標:全国4,000台予定
次世代パチスロとも呼べる6.5号機の持込開始も来週に控えており、2022年はパチスロの進化に期待したい状況となっている。
一方のパチンコはというと、過去2年でさまざまな内規緩和が行われ、パチスロに代わり市場牽引するまでに発展してきた。パチスロとは異なり、内規の変更というよりは解釈の見直しに近い形で新たなゲーム性を取り入れる方向で進化してきている。
その一発目とも言える新システムを搭載した西陣の「P刀使ノ巫女」は、業界初とも言えるシステムが搭載されているライトミドル。基本スペックを確認してみよう。
スペック
基本スペック | |
通常時大当り確率 | 約1/199.8 |
C時短確率 | 内部時短状態時のみ約1/199 |
RUSH時大当り確率 | 約1/12.5 |
RUSH仕様 | 1種2種LOOPタイプ |
RUSH突入率 | 約52% |
RUSH継続率 | 約81.25% |
特図1出玉・比率 | 330個・100% |
特図2(右打ち)MAX出玉・比率 | 1,100個・55% |
遊タイム | 599回転後RUSH |
時速獲得出玉 | 15,500個 |
大当り振分 特図1 | |||
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
3R | 約330個 | RUSH | 52% |
3R | 約330個 | 内部時短30回 | 16% |
3R | 約330個 | 内部時短15回 | 32% |
大当り振分 特図2※電サポ有 | |||
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,100個 | RUSH | 55% |
3R | 約330個 | RUSH | 26.5% |
3R | 約330個 | 残保留1個消化後通常 | 18.75% |
大当り振分 特図2※電サポ無 | |||
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,100個 | RUSH | 55% |
3R | 約330個 | RUSH | 45% |
本機は内部状態によって出玉振分と抽選方法が変化する仕様。特図2で時短を獲得した際は、250回の電サポが付与される。その際は1/12.5で抽選を行うため実質LOOPタイプとなっている。
初当り時(特図1)で内部時短に当選した場合は、電サポでの消化ではなくヘソで消化を行う。ヘソ消化ではあるものの、内部的に規定回数までは時短状態となっている。この状態限定で抽選されるC(突然)時短と特図1揃いのダブル抽選で当選確率を2倍にしている。これらの仕様が業界初の解釈とされている。
C時短での当選はRUSH直行で、内部時短中は内部確変状態に近い役割となっている。
RUSHから通常落ちする際は、残保留1個の引き戻しのチャンスが残る。この1回転は特図2の振分ではなく、特別振分を参照。引き戻した時は必ずRUSHへ移行する。
内部時短による当選確率アップと遊タイムにより実際の初当り確率は、約1/183まで引き上げられ、RUSH突入率も55%まで向上する仕様だ。
演出
業界初のアニメ版権で登場する本機は、類似コンテンツとなる「戦国恋姫」や「閃乱カグラ」のような原作を踏襲したキャラのバトルがメイン演出となっている。
演出フローは同社機「結城友奈は勇者である」に近しい。RUSH中はキャラカスタマイズが可能。RUSH演出を変化させることができる。新機能となる内部時短状態中は特殊ステージへ移行し、チャンス状態が分かるようになっている。
ポイント
「P刀使ノ巫女」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となる。
原作はアニメオリジナルで、ソシャゲへ展開するための広告として本機は制作された。アニメ・ソシャゲ共に決して高い実績を得ることができなかったため、「アニメ24話放送・ソシャゲ配信中」と規模感を伝える程度で良いだろう。
新システムによって内部時短状態中が本当の高確率状態であることは必ず訴求が必要となる。
RUSHから通常落ちした際に、特殊ステージへ移行する機種が非常に多いため、「ただの演出」と片付けられないように注意が必要。特図1で通常移行した時に実質のRUSH突入率や当選確率が大幅に変化する点を訴求しなければ、スペックの悪さが目立ってしまうだろう。
スマートパチンコの具体的な内規はまだ定まっていない。パチンコは本機のように「時短状態と抽選方法」を活用して、ゲーム性の幅を広げ進化している。
今後は本機のような「内部抽選」を活用した機種が多くリリースされることが予想される。ユーザーへ受け入れてもらうためにも訴求方法を変化させ、ニーズを高めることが必要だ。