阿部理事長が「業界全体の団結」を強調/全日遊連総会

2021.06.17 / 組合・行政

6月14日、全日遊連の第30回通常総会が都内の「遊技会館」で行われた。

阿部理事長はあいさつで新型コロナウイルス感染症拡大の影響と対策に触れ、「組合員の皆様の日々の努力により、今までホールからクラスターの発生は確認されていません。昨年の緊急事態宣言時に各メディアで報道された、いわれのないパチンコバッシングについても、現在ではそうした当時の報道の在り方を批判的に検証する記事も見られるようになり、マスコミの業界に対する誤解は払拭されつつある」として、引き続き「パチンコ・パチスロ店営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」に沿った感染防止対策の徹底を呼びかけた。

また、旧規則機の計画的な撤去については「コロナ禍において、ただでさえ厳しい状況で営業をされているにも関わらず、多くの組合員にご理解いただいた」と謝意を述べた上で、「業界全体が非常に苦しい中、個を主張していては何も改善されない。各々の業種が目先の利益だけを追求していては、業としての未来は切り開くことはできない。厳しい状況であるからこそ、業界全体の団結が必要」と組合員の理解と協力を求めるとともに、改めて「基本理念である『身近で手軽な大衆娯楽の確立』に向けた取り組みが、業界の発展に向けた唯一の道」と強調した。

総会議事の2020年度の事業報告では、コロナ禍という未曾有の危機にさらされた厳しい1年を振り返り、休業要請への協力やそれに伴いセーフティネット保証の対象業種となったこと、旧規則機撤去の経過措置が延長されたこと、21世紀会で新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドラインを作成して対策を徹底していること、パチンコ・パチスロ依存問題対策を最優先課題として取り組んできたことなどを挙げた。

また、2021年度事業計画では事業の基本方針・施策として (1)新型コロナウイルス感染症への適切な対応 、 (2)パチンコ・パチスロ依存問題への対応、(3)パチンコ・パチスロファンの回復・拡大、 (4)安定したホール経営の推進、(5)積極的な社会貢献活動の5項目を掲げた。

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