【ジャンボたかお編】パチンコ好き芸人の語る やっぱりパチンコはめっちゃ面白い!

2021.04.14 / コラム

パチンコ、…めちゃくちゃ好きですね。憎んだことも何度かありますが、結局はやっぱり、愛してやまない、それが僕にとってのパチンコですね。

 

 

お笑い芸人、ジャンボたかお(レインボー)
「キレイだ!」のコントで2018年おもしろ荘優勝。
YouTubeでもコンビでコント動画を投稿し総再生回数1億回。

 

基本的には今は休みはないんですけど、仕事のスケジュールを見たときには最初に、「どこで何時間打てるな」というのを考えますね。「あ、この3時間の合間に、このお店いけるな」とか。昔は1日中打っていたんですけど、今は合間合間に、それでも週5くらい行っちゃっていますね。

 

隣の崎陽軒のおばちゃんに誘われてすべてが始まった

昔、19歳の時に、デパ地下の和菓子屋さんで働いていたんですよ。その時に隣にあったシュウマイ屋さんのおばちゃんに話しかけられたのが始まりですね。おばちゃんこういうんですよ。「私今日働く気しないのよ〜」って。「え、なんでですか?」って聞き返したら「パチンコよ」と。「私はパチンコ打ってる時が一番幸せだねえ。今日も勝ったよ」と言われて、それなら、僕も行ってみようかなと思ったんです。シュウマイ屋のおばちゃんに誘われて始まったんですよ。

最初は「夏祭り」シリーズの台でしたかね。今思うと甘デジだったと思うんですけど、7000円負けて息ができなかったのを覚えています(笑)。けどそのおばちゃんには「それじゃあ勝負していないのと一緒だよ」って言われて(笑)、「今度は給料握りしめて行きなよ」とアドバイスをもらいました。

 

今でも鮮明に残る勝ちの思い出、負けの思い出

長い間打っていると、それはパチンコなので当然勝つこともあれば負けることもありますよね。打ちたい台を打って楽しむ、というスタイルなので不細工な負け方することが多いんですけど、一番鮮明に覚えているのは設定をすごい頑張って入れてくださっていたお店で10万円負けたときのことですね。

「番長3」で高設定確定演出を見たんですけれど、負けてしまって……。俺、お店に申し訳なくて「店長すみません……。あなたが入れてくださったのは知っています、けど俺、10万負けました」って思って、悔しくて僕店の中でフードをかぶって泣きました。

逆に一番気持ちよかった勝ちは、23歳くらいの時ですね。その日は6万円負けて、悔しすぎて家に帰ってふて寝していたんですよ。その時は実家に住んでいて、外は雨が降り出していたんです。

お母さんに「アンタお姉ちゃん迎えに行ってよ」ってお使いを頼まれたんですね。でも、こっちも気が立っているから「ヤダよ!」「なんで俺がいかなきゃいけねぇんだよ!」って反抗しました。そしたら「ああ、もう! じゃあ、2000円あげるから行って来なさい」ってお母さんに2000円もらって(笑)。

その2000円握りしめてパチンコ屋に行きました。その日ちょうどパチスロのアイドルマスターが導入初日だったんですよ。そしたら、フリーズ3回! 6000枚! あれは今でも昨日のことのように思い出せますね。母が2000円くれたことがきっかけの奇跡!

今となってはそのお金でお母さんに何か買ってあげればよかったなと思うんですけど、当時は僕も子供だったので、何もなく……。お恥ずかしい限りです(笑)。

 

「パチンコ・パチスロ部」に集う愛にあふれた芸人たち

僕は本当にパチンコが大好きで、それを吉本の社員さんが知ってくれていて、それで一緒に何かやろうと盛り上がっていってできたのが吉本の「パチンコ・パチスロ部」です。去年から本格的に活動する計画だったんですけど、コロナとバッティングしてしまいました。今もやっぱり気を抜いてはいけないということなので難しいんですけど、少しずつでもパチンコファンの方々に発信をしていきたいですね。

パチンコ好きの芸人がそろっていて、みんな熱量がすごいです。後輩の荒川俊(いまさらジャンプ)や渡辺翔也(ラタタッタ)なんかは毎日打ってるんですよ、1日中(笑)。渡辺なんて貯玉40万発あるらしいですからね。みんな大好きなんですよ。はまやねん(8.6秒バズーカー)あたりはちょっとあやしいですけど(笑)。

僕も昔は365日打っていたんですけど、情けないんですが、今ではちょっと知識では上をいかれてしまっていますね。でも、今でもパチンコ関連のメディアはチェックしていますし、愛では絶対負けていないですよ。

 

 

仲間と行く「乗り打ち」は陸上競技でいう「リレー」

仲間と一緒に打つという文化が自分の中で生まれてからなんです、僕がパチンコにハマったのって。大学のころもサークルの友人をどんどんパチンコ趣味に引きずり込んでいました。長期休みの時とかはハイエースを借りて一緒に旅打ちもしたりしました。あれはほんと楽しかったな……。1日中打つから嘘のように負けるんですけどね。

もちろん1人で1日中打つのも楽しいんですけど、一番の究極、僕にとって最高にワクワクできてドキドキできるアミューズメントなのは「乗り打ち」です。

芸人仲間のデニスの植野行雄さんと2人で乗り打ちした時はよかったですね。お金がない2人で、北斗無双を震えながら打ってました。行雄さんは全然当たらないんですけど、僕がなんとか初当りをつかみました。その時は「STが半分になったら交換、そしてその次のSTがまた半分になったら交換」みたいな制度で打ったんですけど、なんと20連したんですよ。いやぁ、2人で感極まってしまって、あ、やばい、隣の人に「うるせえ」って思われてないかなと思って振り返ったら、隣のおっちゃんが「楽しそうだねえ……、楽しそうだねえ……」ってニコニコした表情でずっと呟いているんですよ。

「俺忘れてたわ。パチンコってこうやって楽しむんだよ」ってそのおっちゃんも思い出してたんじゃないですかね!(笑)  個人戦もいいんですけど、やっぱりみんながワクワクするのは団体戦。陸上でいうリレーなんですよね、「乗り打ち」って。

他にも、なかなか怖くて話しかけられない先輩とも、パチンコをきっかけに仲良くなったりできますし、やっぱりパチンコっていいなあと思います。不思議ですよね。パチンコの話をすると、すぐ仲良くなれるんですよ。その延長線上にパチンコ・パチスロ部の活動もあるんだと思います。

 

「銭形平次」(京楽産業.)は 究極の「いい女」だった

人生で一度だけ「勝てていた時期」というのがありました。その時によく打っていたのが京楽さんの「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」です。僕はもう本当にこの台が大好きで、当時は「銭ちゃん」って呼んでました。いまでも使っているアドレスに「銭ちゃん」の「Z」を入れているくらいです(笑)。

今でこそ定番ですけど、あの当時見た時は「何この気持ち悪いスペック⁉︎」って最初は思ってたんですよ。でも、打ってみると楽しかった。大好きでしたね。

やはりあの究極の「お静」! カッカッ!と石を打ち鳴らすだけで保留が変わってくれる。白でも10%、青でも20%あるし、通常からでも20%ある2000発。すべてのバランスが完璧で、あそこで1回パチンコの演出は完成されたんじゃないかって思うほどです。

自分の中でも変化があって、それまでは「台パン」とかする人にはなんとも思ってなかったんですけど、「銭ちゃん」に台パンする人は許せなくなりました。

他の台で負けて「銭ちゃん」に帰ってくる時は、「こんないい女が奥さんでいるのに……、俺はなんてことを。ごめんね銭ちゃん、ずっと君にすべきだったよ」と口走ってましたね。他の女と浮気しても、玄関で上着脱がせてくれるんですよ。本当にいい女です。

 

パチンコ好き芸人を代表して伝えたいリスペクトと感謝

すごく緊張している時や、大事な番組の前には「大丈夫……、こんなの、1/2通すようなもんだから」と思って自分を落ち着かせたりします。

芸人って恐ろしいもので、逆にパチンコで負けた時にもポジティブに考えるんですよね。「よし、ここで運溜めたから、芸人で取り返そう」とか。当った時には運を使い果たしたなんて口が裂けても言わないんですけどね(笑)。賞レースでウケた後とかは5万ぐらい負けても全然平気ですね。「よしよし、まあいいか。賞レース通ったからいいや」って。

芸人は言い訳の作り方が上手いんですよ。パチンコホールさんにとっては、いいお客さんなんじゃないですかね(笑)。

結局、パチンコ関係者、ホールで働いている皆さんに対して、私たち全パチンコ大好き芸人は、何よりも皆さまをリスペクトしているということを伝えたいです。信じられないくらいみんな感謝しています。分厚い後ろ盾がいます。安心してください。

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