新規則機・6号機 完全移行に向けて今できること〜SANTAC主催オンラインセミナー開催

2021.03.19 / セミナー

3月19日、株式会社SUNTACは「新規則機・6号機完全移行に向けて今できること」をテーマにprimeAI sminar(ビデオウェビナー)を開催。

旧規則機の完全撤去を迎えた今年。どのようにして旧規則機撤去に対応していくかを3名の講師がそれぞれの切り口で登壇した。

第1部は株式会社SUNTAC特機営業部の長谷川武亮氏が「迫る完全撤去!新台購入か? 中古機購入か? それとも・・・」という内容で約180万台の旧規則機が残存する中で、200台の新台を買う場合は約8000万円、中古機購入なら6000万円という費用がかかる。そこで以下のような事例を交えて、リースによる機械導入のメリットを解説。 

新台を40万円で購入した場合、機械代を償却して利益が出せるようになるまで約6週間を要するが、リース料月額4.5万円で導入した場合は、導入初週から利益が出せ、14週経過時点で購入よりも25万円以上の粗利の差が生まれる。「旧規則機完全撤去に向けて、限られた予算でやりくりするためには、新台や中古機購入に加えて、リースでの運用も検討の価値があるのではないか」と長谷川氏はメリットを話した。

 

第2部はぱちんこ業界専門のフリーライター兼、業界紙シークエンス発行人・編集長であるPOKKA吉田氏が登壇。

「令和3年の心構え」という内容で、遊技機、行政、業界市場の3視点で現状の動きを解説した。

コロナ禍で苦境の業界をみて、「業界全体で広告宣伝を萎縮してきたイレギュラーな1年間だった。今後は、ワクチンが行き渡り、おそらく年末くらいから通常通りになっていくのではないか。今年後半からはコロナが解消していくと想定して、販促予算も増えていくだろう」と予想。

また、市場の動きとして「4月以降に遊技機メーカーのCMが解禁になる」ことに触れ、「これまで萎縮していた広告宣伝が適正な範囲内で元どおりになっていけば、業界もまた盛り上がっていくのではないか」と展望を語った。

 

第3部は有限会社トータル・ノウ・コネクションズの代表取締役・高橋正人氏が登場。「2択の時代なの!? 稼働優先か?粗利優先か?」という内容で、低迷するパチスロの穴埋めをパチンコで行うための手法を解説。 

店舗数減少が加速している現状分析から、パチスロの減収減益になってしまった実態を解説。また、遊技機の償却と稼働の下げ止まりの相関図を用いて、稼働低下率を抑えることが安定稼働の第一歩になると話した。
さらに「パチスロと違い、パチンコは通常ベース(B)、スタート入賞(S)、大当り出玉(TY、T1Y)、確変・時短ベース(BA)の4つのトータルバランス管理が重要」と言い、「ムダな玉を出さずとムリな粗利確保をなくすこと」が必要であると述べた。4つのトータルバランスを取るためにはシミュレーションをする必要があるが、高橋氏は、難しい計算をしなくても簡単にできるシミュレーション方法を紹介。
最後に、遊タイム機が増えてきている現状に触れ、「ラムクリアをすると朝の稼働低下が懸念されるため、しない方向が一般的だが、そのせいで一部のユーザーだけが勝ち組になり、その分、負け組となる一般ユーザーが増える。ということに繋がるのは危険」だと言い、平日営業はラムクリアをして、専業プレイヤーを排除し、一般ユーザーに還元することが必要だと語った。逆に「土日はラムクリアをしない営業を心がける方が望ましい」と付け加えた。

遊タイム機をはじめ、今後も多数の機種が登場してくるが、コロナ禍があけて、ユーザーが戻ってくるだろう今後を見据えるならば「一部の機種を大量導入するのではなく、いろいろなジャンルの機種を小台数で良いので多種導入し、自店の客層の嗜好を見極める時期を設けてほしい」と締めくくった。

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