パチスロ営業に投資しても現状では利益を生み出すことが難しい[DK-SISセミナー]

2021.03.15 / セミナー

「売上20兆円、粗利3.2兆円であった2019年に比べて、2020年は売上14.6兆円、粗利2.3兆円とおよそ25%業界規模が縮小している」

3月15日、ダイコク電機は「New Normal+ 軌跡が照らす明日への扉」と題したオンラインセミナーを開催した。業界が縮小していく中でどのような変化が起きているのかを、DK-SISやAIコンピューターXai Tact、市場分析サービスのMarket-SISなどを用いて解説した。 

25ページにわたる資料ではまず、業界規模を説明した後、2020年1月から2021年1月までの月間業績推移を報告。4円パチンコと20円パチスロの業績の差についてダイコク電機講師は以下のように解説した。

・2020年1月、4円パチンコはアウト、売上、粗利ともに前年同月比を上回る形でスタートすることができた。これはパチスロ5号機以降期である2008年以来12年振りのこと

・対する20円パチスロは2019年末に「バジリスク絆」や「アナザーゴッドハーデス」が撤去となった影響で前年同月比は90%台でスタート

・4月、5月は緊急事態宣言により休業。さらに健康増進法の一部改正により、禁煙化

・営業再開後は若年層の多いパチスロの回復が早かった

・2020年12月にはパチンコの売上、粗利がパチスロを上回る

・「凱旋」「沖ドキ」といったパチスロメイン機撤去後の粗利確保のため、パチンコの玉粗利と時間粗利が上昇
(※時間粗利=1時間当たりの粗利金額。パチンコとパチスロの活用を同じ土俵で比較するためのもの。パチンコは粗利金額÷(アウト÷5000個)。パチスロは粗利金額÷(アウト÷2000枚)となる)

 

その後、2020年8月以降の4円パチンコ新規則機業績と20円パチスロ6号機業績とを比較。2021年1月の時点では、パチンコの台売上は19500円、台粗利は3120円。パチスロは台売上12900円、台粗利1670円となっている。このPSの業績差は非常に大きく、今もなお拡大しているという。

昨年末の「凱旋」「沖ドキ」撤去の影響は非常に大きく、パチスロよりもパチンコの業績が好調なことから、ダイコク電機では、パチスロ管理に固執することなくパチンコに力を入れることで業績を伸ばしていけると結論づけた。

また、セミナー第二部では、10台以上設置しているメイン機種とその他機種の活用について、Xaiシステムの集計を用いたデータを解説。搭載されたシミュレーションソフトを用いて、計画入賞スタートと実際のスタートにどれくらいの乖離があり、その差がどれくらい業績につながったかについて説明した。台ごとにスタートを確認することはが推奨された。

さらに新機種の良し悪しを判断するには、商圏分析ソフトのMarket-SISによるアウト支持率で見抜くことができるとも解説。その基準は、4円パチンコのミドル機なら、初日アウト支持率が400%超、2・3週目で350%超の機械が稼動貢献週が長くなる傾向があるという。ライトミドル機では、初日アウト支持率が400%超で2週目が300%超とした。
(※アウト支持率=4円パチンコの平均アウトに対する機種のアウト比率。例えば、4円パチンコ平均アウトが10000個に対して機種Aのアウトが30000個だった場合は、30000÷10000×100=300%となり、機種Aのアウト支持率は300%となる)
(※稼動貢献週=DK-SISにおいて、4円パチンコ(20円パチスロ)の該当機種を導入している店舗ごとに、導入から7日間ずつ区切ったアウトを集計し、それが4円パチンコ(20円パチスロ)の平気なウトを初めて下回るまでの週数。その機種がアウト面で、どれほどの期間貢献をできたかを表す指標)

また、こうした機種の活用にも言及。管理には、「準・花形以上の割合を25%以上とすることで、アウトと台粗利が飛躍的に伸びていく」と、PPM管理を推奨するなどした。

 

ダイコク電機のセミナーは3月15日〜3月19日にかけて開催しており、期間中は下記リンクから申し込みが可能。パチンコ業界の置かれている状況やホールで何が起きているかを知りたい人、申し込みを忘れていた人は今からでも遅くはない。(申し込みリンク

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