ピデアな男 山田豊(マルハン亀有店 店長)

2021.02.15 / 連載

葛飾区の住宅街の中にポツンと1000台超の大型店がそびえ立つ。マルハン亀有店だ。23区内の店舗ではあるものの、最寄りの亀有駅から徒歩13分。決して好立地とは言えないが、それでも大型立体駐車場も完備し、...

葛飾区の住宅街の中にポツンと1000台超の大型店がそびえ立つ。マルハン亀有店だ。23区内の店舗ではあるものの、最寄りの亀有駅から徒歩13分。決して好立地とは言えないが、それでも大型立体駐車場も完備し、高稼働を続けている。

2013年にグランドオープンした同店を2019年から引き継いだ4代目が山田豊店長だ。「元々ポテンシャルが高い店」と山田店長は言うが、このコロナ禍でも相当な勢いで集客をしている。

「共感」を大事にするという、山田店長の考えは非常に個性的なものであった。 

 私にとってパチンコ・パチスロは仕事というよりは「生き方」。
人生で大切なことの多くは、パチンコ・パチスロから学びました。

 

PiDEA編集部(以下略編) まずは経歴を教えてください。

山田豊店長(以下略山) 23歳まで仕事もしておらず、パチンコやパチスロをして生活していました。パチンコ以外にやりたいことも見つからず、将来に不安を抱えていました。社会で生きていく自信がなかったので、自分に自信をつけるために故郷の千葉を離れて誰も知らない土地で生活していくことに。そしてマルハンの姫路店でアルバイトすることになったのです。

編 なぜマルハンに?

山 正直に言いますが、ユーザーの頃はマルハンが好きではなかったのです。もう20年近く前ですが、マルハンって接客はいいけど玉は大して出さないというイメージを持っていました。それなのになぜ業界ナンバーワンなのかと思っていたんです。嫌いだったけど、業界1位になるには何かしらの理由があるのではないかと。それを見出したくて入社しました。

編 それからどのようなお店で勤めてこられたのですか。

山 兵庫県の姫路店でそのまま社員として就職し、その後同県の明石大久保店に配属。上司や仲間に恵まれて運良く3年でマネージャーになることができました。マネージャーになってからは香川県と高知県を経験し、店長昇進で東京の八王子に配属されました。その経験から言わせてもらうと、地方と東京じゃ全然違いますね。

編 何が違いますか。

山 一番の違いはお客さまです。地方はご年配のお客さまがメインの客層ですね。出玉だけでなく、スタッフやお客さま同士の人間関係、お店の居心地などを重視されます。また所得も全然違いますので、低貸のニーズが都心より高いです。あとは、マルハンのブランド力が東京より弱いと感じます。

編 ブランド力でも差があるのですか。

山 例えば四国の地場法人さんの店舗数とマルハンの店舗数では全然違います。それに、最近は特に地元が好きな方が地方に残る傾向があると思います。地元愛が強い方は地場の法人様の方が愛着があるので、どうしてもブランド力は落ちます。その点東京は誰でもフラットに見てくれますね。

編 山田店長が店づくりでこだわっている部分はありますか。

山 大事なのは「共感」だと思っています。まずは自分自身がパチンコ・パチスロに共感しているかということです。当たり前のことを言いますが、お客さまはパチンコ・パチスロを遊技しに来られるのです。ここが一番の本質です。やはり自分がパチンコ・パチスロを打たないと魅力は分からないですし、自分が魅力を感じてないものに対して人に共感していただくのは難しいと思います。自分のパチンコ・パチスロに対しての想いや考えをどうスタッフやお客さまに共感していただくかということにこだわっています。

編 「共感」とは、ニーズに応えるみたいなことでしょうか。

山 お客さまの期待(ニーズ)に応えるだけでなく、自分(店長)がやりたいことをお客さまとスタッフに伝えて共感していただくことです。共感していただくためにはスタッフにもお客さまにも自分の考えや、やりたいことを分かりやすく伝えることが重要です。店舗を卒業していくスタッフが、「店長、いつから打ちにきていいですか」と聞いてくれると共感してくれていたと感じて嬉しいですよね。

編 スタッフさんも来たくなるほどなら、お客さまにも自然にオススメできますよね。

山 どこの店舗でも、「(いついつ)頑張るから積極的にご案内しましょう」などやっていると思いますが、いざその日になってスタッフが出ていないと感じたら、「出さないのにご案内しようなんて言わないで欲しい」と思ってしまいますよね。ご案内を頑張っていたスタッフほど、お店に裏切られたと感じます。だからスタッフにも共感してもらうということはすごく大切なことで、「うちの店は出している! すごい!」と思っていただけたら、言わなくてもご案内してくれます。人は良いと感じたら誰かに伝えたくなる生き物ですから。

編 その「共感」をどう生み出しているかも詳しくお聞きしたいですが、まずその前に亀有店の稼働はいかがでしょうか。

山 私が着任したのが2019年2月で、着任してちょうど2年になります。1年目は前年比でアウトを向上させることができましたが、昨年1年はコロナの影響で難しい1年になりました。何とか耐えているという感じですね。

編 コロナの影響もあると思いますが、今は「沖ドキ!」や「凱旋」もなくなったりして大変な時期だと思います。

山 高射幸機がなくなって私も困っていますが、でもそれって結局機械の力で集客していただけなんですよね。店長とか、お店の考えに共感して来ていただけていたというわけではなく、機械の高い射幸性だけに共感して来ていただけていた。今こそ店長やお店の考えを伝えていかないと、この厳しい状況を乗り越えられないと思います。

編 この広告宣伝規制下では、伝えることも難しいですよね。

山 難しい中でどう伝えていくかだと思います。それから、自分が伝えたかったことがどこまで伝わっているのかを現場の声に加えて、SNSなども使い細かくチェックしています。出たか、出なかったかの結果論だけでなく、自分の伝えたかったことがどこまでユーザーに伝わっているのか。時間がある時は常にTwitterなどで確認しています。

編 山田店長って今もがっつりなヘビーユーザーなんですか。

山 休みの日以外は打ちに行かないですが、月8日くらいは終日稼働します。これは自分の長所と思っていますが、いまだに「明日、打ちに行こう」と考えると、夜ワクワクして眠れない時があります。今年で40歳になるのにですよ? こんな人いますか?(笑)。でも、人生でここまで夢中になれることに出会えたのは幸せです。 

編 「他店調査で打つ」人はいますが、そこまでの熱量を持っている方はあまり聞きません。

山 私にとってパチンコ・パチスロは職業というよりは「生き方」なんです。その接し方がユーザーなのか店長なのか違うだけで、自分の生き方なんです。すごく大げさに言うとプロ野球選手と同じだと思っています。野球選手と違うのはやっていることがパチンコなのか野球なのかの違いだけ。

編 店長なので監督でもあり、打ち手としてプレイヤーでもある。

山 そこはどちらでもあるのですが、退職後もずっとパチンコと関わっていくでしょうね。業界が沈んでいくとしても最後までしがみつこうと思っています。自分の人生の終わりを想像すると、パチスロを打っていて表示は9999枚とカンストした時に、店員から「閉店です」と言われ、あしたのジョーのように真っ白になって事切れている。これが理想です。店員や店長としては、体が持つ限りやっていたい。これから業界はもっと厳しくなっていきます。パチンコが好き、会社が好き、お店が好き、接客が好きなど、何かに共感していなければ乗り越えられないと思います。だから店長としては、先ほどから言っている通り、スタッフに仕事を通じて会社やお店、パチンコなど何でも良いので共感していただきたいですね。

編 よほど店長にとって、パチンコは重要な仕事なんですね。

山 パチンコ自体があまり仕事だと思っていないです。社長が仰った言葉の中で、私個人がもっとも共感したのは、「就職とは生き方の選択だ」ということです。仕事というより生き方という表現の方が近いと感じます。人生で大切なことの多くはパチンコ・パチスロから学んだと思っています。

編 学んだとは、例えばどのようなことをでしょうか。

山 まず最初に学んだのは「世の中って自分の思い通りにならないんだな」ということです。毎日は勝てないですからね(笑)。当たらずにハマってしまうこともある。そういう時は自分の感情をコントロールする力が必要になってくるということです。 

 


続きは2/15発行のPiDEA Vol.174で

 

 

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