[連載:Twitterでは言えない話]特別編「MIRAIのSNSセミナーへ潜入!」

2021.01.20 / 連載

第28回 ツイッター上にいるプチ有名人たちに聞く

Twitterでは言えない話

雑誌や動画などの媒体に所属していないただのアルバイトスタッフに、数千人のフォロワーがつく時代になってきた。ツイッター上でわざわざ本人が語らなそうなことを、第三者であるPiDEAが根掘り葉ほりする。(聞き手:PiDEA編集部コガワ @pideanaotoko1


特別編

今回の言えない話

アカウント運用の落とし穴!?
結果を出すためのSNS戦略に迫る特別編!

PiDEA編集部(以下略編):12月9日、「バズる法則」セミナーの開始時刻が近づいて来ています。
講師は、個人で企業SNSアカウントのコンサルティングを行う合同会社DMM.comの齋藤晃介さん。そして、三慶商事のやじおさんです。やじおさんといえば、過去、プロデュースするあゆちゃんまんさんや栞織さんにもこの連載に登場いただいていました。

Twitterをパチンコホール事業にどうつなげていくのか? どうすればバズれるのか? 個人的にも知りたいことがたくさんあります。さっそく、Zoomをスタンバイしていきましょう。

〜(セミナー開始)〜

齋藤晃介(以下略齋):そもそもSNSっていうのは、人と人のつながりを促進・サポートするコミュニケーションツールなんです。

やじお(以下や):そうですよね。なので、目指すべきは、お店とお客さんの関係ではなくて、友達同士のような関係なんです。フォロワーさんと友達になりましょう。お客さま扱いするのはやめましょうと。

:人と人とのつながりを意識していなかったりとか、コミュニケーションをそもそも取ろうとしていない運用だと、「バズらない法則」になってしまうんですね。今回はその中でも、悪い例を2つ取り上げてご紹介します。逆に言えば、ここから脱することでSNSの効果が発揮されます。

:関係を築くことができれば、「友達に会いに来る」感覚で長期的にお店に来ていただけますから。

:1つ目の悪い例は「直接的な広告的運用」です。例えば営業時間の告知。色々なアカウントで見かけますよね。1日何ツイートしてください、ってノルマを達成するには手っ取り早いのかもしれないですけど。本当にそれがTwitterで伝えたい情報なのかと。

:コミュニケーションの取りようがないですよね。フォロワーさんも「10時開店なんだ、へぇ」と思うだけで、どうリプライしていいか分からない。先ほども確認したように、Twitterで大事なのは、人と人のつながりですから。

:他によく見かけるのは「新台導入の情報」ですよね。「いやいや。これはさせてもらわないと困るよ」という意見もお聞きするのですが、これは個人的にはリスクが大きいと思っているんですよ。広告規制といったリスクではなく、ユーザー動向上の弊害が大きいんです。というのも、機械の情報ってWeb上の方が見やすい。ツイートで新台導入を告知しちゃうと、フォロワーさんは「どんなスペックなのかWebで検索してみよう」と思ってTwitterから離脱してしまう。

:YouTubeやLINEアカウントと連動させるとか、意味のある離脱だったらいいんですけど。あとは、伝え方を工夫して、新台情報を見て楽しくなるようなコンテンツにするくらいじゃないと。

:新台情報などはリプライで聞かれたら答えるくらいでいいのかなと思います。むしろ、フォロワーさんとはリプライで聞いてもらえるくらいの関係性を築いて欲しいですよね。もし広告をやりたいのであれば、それは専門メディアに任せてください(笑)。

:もう1つの悪い例を一言であらわすと「間違いだらけのスタッフアカウント」ということになります。スタッフアカウント、ここ半年でものすごく増えたという実感がありますよね。

:その中でも現状では、自店に関する情報を発信しているアカウント、というのが多いですね。

:そうですね。「〇〇店の△△だよー!来てね!」のような。ですが、スタッフアカウントから発信される「自店に関する情報」はやっぱり需要が低い。ユーザーさんが求めているのは「〇〇店の△△さん」ではなくその人自身なんですよね。いい意味でプライベートな姿をさらけ出して、それで徐々に興味を持ってもらえて、リプライがもらえるようになって店舗に来てもらえるようになる。そのサイクルをつくっていくことが長期的には店舗のためになります。コミュニケーションの中で、フォロワーさんに楽しさ(FUN)を伝えて、ファン(FAN)になってもらう。

セミナーで使われたスライドの一部。フォロワーはお客さまではなく、友達としてつながりたいと思っているのだという。

:友達になっていくためのきっかけづくりがツイートのマネジメントには必要ということですね。それでは、管理者によるリスクマネジメントについては?

:Twitterにはリスクもあります。安易に始めてしまうと、ツイート担当者がストーカーされるなど、危険な目に遭う可能性があります。担当者が安心できる環境を管理者がつくらないといけないですね。

:ストーカーの危険性だったり、炎上だったり、何かが起きたときにパッと対応できる、そういう想定をしてルールブックをつくっておくのが重要ですよね。

:それに加えて、私が一番重要だと思っているのは、現場に考えを落とし込むことです。Twitter担当者がTwitterに上げる動画を撮ったりしているときに現場を守っているのは一般スタッフですよね。そこからすると、「あの人たちは遊んでるんじゃないのか?」という気持ちにもなりうる。なので、「なぜこういうことをしているのか」というのを現場に説明します。個別に面談も行って考えを伝えました。ちょっと大変な作業ですが、そうすることでTwitterも良くなっていくんです。

:社内でのコミュニケーションも大事だということですね。

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