[連載:Twitterでは言えない話]アリーナ美女木店の鳥喰栞織
2020.12.11 / 連載第27回 ツイッター上にいるプチ有名人たちに聞く
Twitterでは言えない話
雑誌や動画などの媒体に所属していないただのアルバイトスタッフに、数千人のフォロワーがつく時代になってきた。ツイッター上でわざわざ本人が語らなそうなことを、第三者であるPiDEAが根掘り葉ほりする。(聞き手:PiDEA編集部コガワ @pideanaotoko1)

今回の言えない話
清純派じゃないよ、超サバサバ系だよ
生半可なファンじゃ覚えてももらえないぜ!
PiDEA編集部(以下略編)|今回はホールスタッフSNSの名門アリーナさんから、美女木店で働く正社員の栞織さんをインタビューします。栞織さんのTwitterが始まった経緯を教えてください。
栞織(以下略栞)|美女木店の元々のアカウントが「男衆」ということで、男性スタッフ中心にやっていたけど、あまり人気がなかったんですよ。全然輝かないというか。
編|ストレートな物言い。
栞|お兄ちゃんの伊織もそこに入っていたけど、髪の毛を染めているのが理由で、ホールに出れなかったんです。で、その代わりに妹の私が召喚されたんですよ。
編|それはいつ頃のお話?
栞|2018年7月ですね。当時運用していたのが、プロデューサーのやじおさんなんです。
編|へぇー、名監督が必ずしも名プレイヤーではない感じですね。
栞|???
編|(笑)。フォロワーはどれくらいで引き継いだんですか。
栞|3000人くらいでした。私は川口店でアルバイトしていたんですけど、引き抜かれる形で美女木に来ました。
編|川口店の頃に男衆のツイートを見ていてどう思いました?
栞|全然見てなかったです。「(そういうのが)いるんだ。すごいな」と思ったくらいです。ツイートは毎日していたので、えらいじゃんみたいな。
編|(笑)。そこで自分がTwitterに出ることには抵抗はなかったですか。
栞|最初からキャラは多少作っているのでなかったですね。でも最近YouTubeで本性がちょっと出ちゃってるんですよね。サイコパスキャラになりつつあります。
編|直接お会いするまでは、栞織さんって清純派アイドルみたいなふんわりした感じの方かと思っていましたが、少し話して分かりました。かなりサバサバ系ですね。元ヤンまであるのでは?
栞|あ、元ヤンではないです。アリーナの前はメイド喫茶でバイトしていたりしました。
編|名門アリーナさんのTwitter運用ルールについてですが、何か決まりごととかあったりするんでしょうか。
栞|必ずツイートする時はやじおさんの確認が入ります。その他は自由なことが多く自分がこうしたいって言うと話は通してくれますよ。
編|結構フリーダムなんですね。意外! Twitterやっていて楽しいですか。
栞|フォロワー様が会いに来てくれると嬉しいですね。10月は79人の方が、私に会いに来店してくださるんです。
編|それはありがたいですね。逆にマンネリを感じてしまう時はないですか。
栞|ホール業務が忙しくなっちゃった時に、いいね数が減っちゃったりとか。
編|あ、いえ、「Twitterに飽きがきてないですか」という意図の質問です。
栞|?? 動画の収録があれば、ちょっと変わったツイートができるけど、何もない日は「開店したよ」とかそれくらいしかツイートしてないですよね。ただ自撮りの上手さは負けないです。
編|ツイート内容についてあんまり深くは考えていないんですね。
栞|そういうキャラにしておいてください(笑)。
編|栞織さんという人がつかみきれない! ちょっと今更ですが自己紹介してもらっていいですか。
栞|趣味は寝ることとコスプレとアニメ鑑賞です。あと猫好き。いつも猫かぶってて、人に対してあまり興味ない。
編|興味ないレベルが知りたいですね(笑)。
栞|とはいっても、自分の日常にめちゃくちゃ影響してくるとか、接しないといけない人だと誕生日を覚えていたりご飯行ったりするんですけど、あまり接しない人は何も覚えようとしないんですよね〜(笑)。
編|僕みたいに取材で1回会ったくらいだと覚えてもらえないんでしょうね。
栞|明日になったら忘れちゃうと思いますね〜。ただ逆に会いに来たフォロワーさんのことは必ず覚えてますよ!
編|1カ月で何人がお店に来たかカウントしたのは、上司の指示ですか。
栞|アリーナは年に2回自分が何をしたかを書くんですけど、それを書きやすくするために、自分で考えてまとめています。あとモチベーションも上がるように。
編|ちなみに、もしTwitterを運用しないパチンコ店に転職するとなったら、その時の自分を想像できますか。
栞|想像はできるけど、次の職場がまたパチンコ店かというとやらないかも……。というか、アリーナが働きやすい環境なので。Twitterも含めてみんなで仕事しているなという感じです。別の会社で1人でやるとなったら、やりたくないかも。もし他の会社に行くようなことがあれば、Twitterは卒業ですかね。
編|そうなんですか。ちょっともったいない気もしますね。
栞|あーでも、アリーナの他の店舗だったら続けるかもしれない。他の職業だったら……、職業次第ですかね。表に出るような接客業だったらやるかもしれません。
編|事務職でも有名な企業アカウントあるじゃないですか。シャープさんみたいな。
栞|それはそれで面白いかもしれないけど、多分無理ですね。私には合わないと思う。

取材を終えて……
インタビュー中、「本当になんにも考えてないんですよー」みたいなことばっかり言うので、「今回の記事大丈夫かな」と不安でした。
栞織さん本人の根っこの部分を聞いてみたいなと思って会話の内容をシフトしたら、一気に猫かぶってない部分が出てきたので、収穫あったなと思いましたね。
人に興味ないってさらって言えちゃうのに9000人超のフォロワーがいるって、強すぎじゃないですか?