ユーザーが求める高ベースのヘソ賞球を無視し続けた結果が客を減らした

2020.07.01 / コラム

ハンドルネーム「しょうゆ」さんが、貸玉のレートを下げるよりヘソ賞球を多くして遊べるようにして欲しい、と訴える。

以下本文

なぜヘソ賞球にこだわっているのか少し解説をしたいと思います。

ユーザーはボーダーにこだわります。
ボーダーも大事ですがベース(遊び率)というのもすごく大事なんです。
数字を用いて例をあげながら分かりやすく解説していきたいと思います。

まずベース(遊び率)についてです。
ベースというのは『投資金額』に大きくかかわります。

例えばヘソ賞球が「3コ」だった場合、
スタートを1分間6回に調整したとき、ヘソに6回入るので3コ返しなら6*3で18となります。
他入賞やスタートのオーバー入賞を考慮してわかりやすく「ベース20」とします。

ベースを20とした場合、
1000円(250玉)で遊べる時間は約3.1分、回転数ですと1000円で約18.8回となります。
ここでヘソ賞球を「5コ」「7コ」にした場合でベースを出して比べてみます。

5コ(ベース35)
遊べる時間は約3.8分/k、回転数23/k

7コ(ベース50)
遊べる時間は約5.0分/k、回転数30/k

1万円で遊べる時間は
3コ→31分 5コ→38分 7コ→50分

1万円でまわせる回転数は
3コ→188回 5コ→230回 7コ→300回

大きな違いですよね。
「お金が減るスピードが早い」「遊べる時間が短い」というのは【ベース】が大きく作用してのことです。

ベースが低ければ単価が上がりますので「勝負が早いギャンブル性の高い台」ということになります。
(ボーダーラインはだいたい1000円あたりの回転数近くに設計されることが多いです)
ベースが高ければ、客は、あまりお金を使わずに長時間遊べるようになる。

ホールは、ボーダーが高めなのでまわせる調整にしやすくなる(利益も取りやすい)ということです。

次になぜヘソ賞球にこだわるのかについてです。
ヘソ賞球はベースに大きく関わります。
上で説明しましたが「ベースが低い台は遊べる時間が短い」ということです。
裏を返せば「ホールの売上げが大きくなる」ということです。

ホールはヘソ賞球が多い台をとても嫌がります。

ホールが嫌がるのでメーカーは高ベースな機械を作りませんし売りません。
(サミーが以前デジテン(ヘソ10コ返し)というシリーズで機械を作ったことはありますが…結果や評価が気になる方はお調べください)

兎に角ホールは何が何でもベースを上げたくないのです。
等価に傾倒していった結果でもあり、高コスト体質であることもその理由です。
そして客がギャンブル性の高さを求め続けた結果でもあります。

ホールとメーカーと「客」は結託して遊べないように遊ばせないように向かっていったのです。
甘デジ1/99はよく当たるから遊べるのか?いいえ3コ返し低ベースでは遊べません。

ライト1/199はライトタイプだから遊べるのか? いいえ3コ返し低ベースでは遊べません。
当たってもすぐにノマれてまた現金投資してますよね?
突破させて玉が出るモードに入れてドカンと出さないと遊べませんよね。

ヘソ賞球の多い台はベースが高く遊べます。
でもホールは売上げが減り、ギャンブル性を求める客は打たず、メーカーは機械を作っても売れない。

いまはそんなことばかり考えて身動きが取れない状態なのだと思います。

そればっかり置いて遊ばせろとは思っていません。
2コーナーか1コーナー、10台でも5台でも、バラエティに数台でもいいです。
多様性が必要だと思っています。

現在はほぼ全ての設置台がヘソ3コ賞球低ベースの遊べない台です。
甘デジ、ライト、ミドル、海、すべてのコーナーで同じです。
上辺のスペックではなく「ベースを含めたスペックの多様性」が必要だと思います。

ヘソ賞球が増えないとベースは上がらないのか?という疑問もあろうかと思いますが触れません。

いろいろとありますが…ヘソ賞球が増えないとベースは上がりません。







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