新卒でコンピュータ系会社に就職。リモート研修が嫌でホールに転職

2020.05.29 / コラム

今春、東京六大学を卒業して、都内にあるIT企業に就職したA君は、コロナの影響で入社式すら行われことなく、リモート研修が1カ月半に亘って続けられている。

同期入社は28名。...
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今春、東京六大学を卒業して、都内にあるIT企業に就職したA君は、コロナの影響で入社式すら行われことなく、リモート研修が1カ月半に亘って続けられている。

同期入社は28名。実際に顔合わせもなく、パソコンの画面で毎日つながっているような状態だ。

最初のころはリモートによるマナー研修などが行われた。そう、名刺の渡し方とか、社会人としての基礎知識を教わったが、1カ月半も続くと会社もさすがに研修する内容に困ってきている感じをA君は肌で感じるようになった。とにかく何か課題を与えないと必死になっている。

最近のリモート研修は朝のラジオ体操から始まるのが日課となっているが、これが嫌でたまらなくなってきた。また、四六時中パソコンで監視されているようでリモート研修のストレスを感じるようになり、このまま会社を辞めたい気分になってきた。

リモートワークとは違うがあるホールが研修で読書感想文の提出を求めたところ、「レポートなんか書きたくないからパチンコ屋の従業員になった」と結構な人数が辞めてしまった、ということもあった。

A君の家族は4人。2つ上の兄の会社もリモートワークになっているだけでなく、父親もリモート勤務のため、母親も含めて4人が24時間一軒家に閉じこもっている状態で、全員のストレスが爆発寸前になっている。食事がそれ。母親の労力を開放するために、朝食は各々が摂るが、昼食と夕食は当番制にした。ただし、どんな料理が出ようが、それがインスタントであろうが文句は一切言わないルールを決めた。

通勤地獄から解放されたリモートワークも長期に亘ると喜んでもいられない。A君と同じ大学を卒業したB君も今春入社した都内のコンピュータ系の会社も、同様にリモートワークが続いている。

B君はリモート研修をやっているうちに、会社と肌が合わないことに気づいた。B君の実家は北関東で、非常事態宣言解除になっている県で、このまま会社を辞めて実家に帰ることを考えるようになった。

B君の行動は早かった。地元のホール企業に履歴書を送って面接を受けた。すぐに内定をもらった。

実はB君はパチンコ・パチスロはやらないが、就活でホール企業6社を受けていた。理由は父親やじいちゃん、ばあちゃんがパチンコが大好きだったために、興味を持った。マルハン、ダイナムからも内定をもらっていたが、やはり自分がやりたいと思っていたコンピュータの道に進むことを選んだ経緯があった。

今回、内定を出したホール企業からは「いつでもいいから、気が向いたら来て」と緩さがあったが、B君は気持ちが非常に楽になった。

とりあえず、実家に帰ってパチンコ店で働きながらコンピュータの資格を取ることを考えるようになった。

リモート研修は各社とも初めての経験で何が正解か手探り状態だと思うが、何よりも重要なことは、不安に駆り立てられている新入社員の心のケアだ。







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