高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座
[第3回]「リング3」vs「牙狼5」vs「ギンパラ情熱」の戦い
さてさて、発売日も決定した「盆前マックス」3機種揃い踏みですな。
◆まずは、以下リリースの確認。
・「リング運命」が「7月20日週」で全国一斉!
・「牙狼金色」が、「7月27日週」で関東・東海・九州。その他の地域は「8月3日週」から。
・「ギンパラ情熱」は、「8月3日週」で全国一斉!
◆全部「ST仕様」のマックススペック
・リングは「ST84回」⇒「高確=1/51」で、ST突入後の継続率=81.1%
・牙狼は「ST161」⇒「高確=1/109」で、ST突入後の継続率=77.2%
・ギンパラは「ST100回」⇒「高確=1/67」で、ST突入後の継続率=77.8%
最大16Rの出玉個数は違えど、継続率は「80%前後」となりますね。
また、「リング」のみ【初回ST突入100%】で、他は「牙狼=51%」「ギンパラ=56%」です。
◆販売想定台数
メーカー側としては、「リング」は4万台想定。「牙狼は」10万台」想定。「ギンパラ」5万台想定。まぁ、「牙狼の10万台は完売確定!」と予想している私ですが、その他が微妙な気配含みです。何とか「リング4万台は発注される」とは思いますが、「ギンパラは3万台届かず」と予想しています。
***ココから本題!***
時間差「牙狼」も十分検討の余地アリ!
まずは最初に、「牙狼金色」の台数を決定して下さい。無論、設置する場所の決定も必須! 何は無くとも、その予算が最優先になるでしょうし、そうすべきでしょうね。全国的には、「100台以上3ボックス!」なんてお店も出てくるでしょうし、営業エリアの動向はきっちりチェックしておきましょうね。関東・東海・九州エリアは「全国最速!」になるわけですから、発注台数が上昇するのは目に見えています。
続いては決めるのは、「リング運命」の機種台数ですが・・・、何せ次週からの「牙狼」のコンテンツ力が強過ぎるますので、やや抑え目の台数で良いのかと。もしも「牙狼が買えない」なんて場合は、「リングが主軸」となりますが、このコンテンツに対しては、「自店舗の顧客層」を、ちゃんと精査しておきましょう。現状のマックスコーナーに「女性客が居る」ような店舗では、メイン機種として育つ可能性が高くなり、「男性客オンリー」のような店舗では、「vs牙狼」の戦いで集客力に劣る可能性があります。なんだかんだ言っても、「リング=女性顧客」は成立していた過去の事例がありますからね。
なんやかんやと「3週連続!」のリリースとなります。この関東・東海・九州エリアでは「3週連続」となるリリースですが、店休がらみもあり難しい選択。地域店舗によっては、休んでも「3週連続リリース!」となる店も出てくるでしょう。もう完全なパワーゲームであり、乗り遅れた店舗は、現行の「ルパン」で戦うことになります。ちなみに、「牙狼FINAL」では戦えない。この場合は、低玉コーナーに早めの移設が望ましいと判断するのが賢明だと思います。
牙狼が8月3日週(上記3エリア以外)のホールでは、リングの導入台数は、控えめにした方が無難であることは、誰もが思うところ。私もそう思います。如何せん、コンテンツとしての「新台〜牙狼!」の響きには、さすがの「リング」も……。もしくは2週間の差を利用して、「リングを1列導入」からの「2週間後の半分減台&転売」も可能。【リング集客】からの【牙狼集客】を狙うのは、一過性のパワーゲームで、十分検討の余地があります。ただ、転売価格予想は、30万チョイを想定してます。「それ以上ならラッキー!」程度にと考えておきましょう。
「沖海桜MAX」を見合わせたホールは「ギンパラ情熱」要検討!
正直、このタイミングで買える機械では無いと判断しています。「様子見状態」で十分でしょうし、必要であれば、盆明けの中古導入で対応可能かと思われます。ただ、「沖海桜MAX」の導入を見合わせたホールにおいては、導入は検討すべきです。やはり「海物語シリーズに、連続して反応しない店」は、顧客側からして見たら「店舗選びから除外」される事が懸念材料で、「桜MAX導入しなかったのは、コレがあったから」と言い切っちゃいましょ。
そして、この際「マックス完全無視!」と言う戦術も、一応あるにはあります。機種群としては「CR嬢王」「CRデジハネモンスターハンター」「CRデジハネ蒼天の拳」「CR春一番〜こいこい八〜GL」「花の慶次SP〜琉H−K」と、甘デジの新機種導入! 仮に「1台づつ」にしても、これだけのコンテンツが一斉に導入となれば、それなりの稼動アップは見込める可能性は高い。ただし、アウトの上昇であって、集客数の上昇では無いですから要注意です。
<総評>
まぁ、「リング」も「牙狼」も「ギンパラ」も、「一応に無視は出来ない」のが本音。問題は、「機種評価がどうのこうの」では無く、「何台買える予算があるのか?」に尽きます。「買えない理由」を「買わない理由」に、差し替えるのは最も間違いであることは、知っていて欲しいです。
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高橋正人
パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。