高橋正人の「牙狼金色」徹底研究

2014.07.23 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第8回]「CR牙狼 金色になれ XX」徹底分析

まずは、スペックの再確認から。

・特賞確率=1/399.6(高確=1/109.6) ・確変ST突入=51・継続=100% ・電サポ回数・・・ST中=161回転 通常後=100回転 ・計算出玉・・・実13R=1,638個・14R+V1R=1,890個・14R+V2R=2,016個 参考販売台数は、10万台程度。ただし、盆明け以降の増産はあるかも……。

前作「牙狼FINAL」とほぼ同様のスペックになる。これが「吉と出るか凶と出るか」。その賛否は分かれるところであるが、連チャン時には「出玉の安心感に繋がる」とも言えるし、逆に当らない時は「ハマる怖さも知っている」とも言える。 いずれにしても、枠ギミック(パーフェクトフェイスオブガロ&牙狼剣)のインパクトが強烈過ぎて、 お客様も「スペックどころじゃない」なんてことになりそうですね。

ステージ性能は 結果的には「やや甘い」形状仕様である。設置傾斜「起こしてベター」です。 それよりも、「ワープ入賞をどう抑えるか?」に重きを置き、ゲージ確認をするべきです。運用ポイントは、「ワープ入賞口」の下釘の位置が「やや内側」にあると入賞率は低くなること。 更に、その直近上部のピッチが「どのピッチで揃っているのか?」が個体差に影響出ますので、要注意です。スタート入賞性能はシミュレーションでの「出玉率100%分岐S=5.6回」程度となります。 「ステージ性能」にもよるが、有効Sの配分に「やや問題を抱えている」気配もありますので、要注意です。

※【有効Sの配分占有】について 「有効スタート値=5.3回」とした場合・・・ (1)ステージからの入賞=0.3回 (2)電チュー入賞=0.1回の占有とした場合、(3)ヘソ入賞=4.9回・・・となります。 もしも「ステージ=0.5回」「電チュー=0.3」の占有だと、「ヘソ=4.5回」だけの占有となる。

<ココでの運用ポイント>「通常時の電チュー開放」を抑えるには、左スルーチャッカー入賞が少なければ良い。 「通常時の電チュー停止秒数」は「1.6秒停止」と短いので、100発あたり「最大37回の抽選」が可能となる。 当りの確率は「約1/400」だから、13回抽選で約30分に1回開放する計算。 その際4個入賞すると、この段階で「有効S占有が0.13回」となってしまう。 よって、この「左スルー」の入賞は、最高でも「12回/100発」以下に抑えられたらベター。

◆【アタッカー&出玉性能】

アタッカー入賞しない「逃がし玉」のルートは1ヶ所のみとなる。カウントオーバー入賞も多くなる傾向です。 ラウンド間(1.9秒)の止め打ちでの出玉差も「+50個」程度の技術介入差は出ると予想されます。右打ち上段連釘から、そのポイントへの玉軌道が多くなると必然的に「特賞時間が延びて、特賞出玉も減る」事となる。 また、スルー入賞への玉軌道が多い場合、明らかにカウントオーバー入賞が増えますので、最も注意する点です。また、「1セット4回開放」なのですが、1回あたりの開放秒数が短い為、入賞スランプが大きい。 結果的に、「平均=85%」だとしても「BA=110%状態」と「BA=70%状態」があり、 連チャン当りのタイミング次第では、その数値に大きな差異が生じます。

「右スルーの入賞口」からハズれた玉は、アタッカーの逃げ玉となる事もあり、入賞口は狭くなっているとベター。 ピッチが「板11.25」でも、そこそこ通過するので、メモリーが枯れる様な事はほぼ無い。 電チュー側の「逃げピッチ部分」は、「センターヘソ役物」に当ってから落ちる玉が、ピッチから逃げ易くなり、 逃げピッチ部分の左側釘の「上下左右」角度」での位置次第で、電チュー入賞率が変化します。 また、基本設計ピッチが広めなので、「入賞スランプ」の回避は非常に難しく、致し方ないところです。

<総評> いずれにしても「初期稼動」は全く問題無い【集客力】がある事でしょうね。 最も心配している事は、枠右の「牙狼剣」を握る際、その手が分煙ボードで擦れないかどうか。 また、損益分岐点スタートが低い設計値ですので、スタートスランプは少ない方がベターである事は否めません。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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