高橋正人の「リング」徹底分析

2014.07.09 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第6回]「リング」徹底分析

まずは、スペックの再確認。数字は以下のとおりです。

・特賞確率=1/390.1(高確=1/51.44) ・確変ST突入=100%・継続=100%
・電サポ回数=ST中=84回
・計算出玉・・・4R=448個・実10R=1,120個・16R=1,792個
参考販売台数は、「4万台」程度

◆スペックの留意点
当該機種の前後リリースの「ST機」とは異なり、「ST突入=100%」の仕様である事に注意。前リリース機種としては、「カウボーイビバップ」突入=60%、「ダイショーグン」突入=55%。後発リリースとしては、あの【牙狼金色になれ】突入=51%となっている。スペック的に判断するならば、他3機種と異なり『完全な単発当りが無い』ので、常に連チャン期待ができることとなる。このあたりが「安心感&期待感」に繋がれば、それなりに稼動するモノと思われる。

◆【ステージ性能】
懸念されることは、「設置傾斜の差で、スタート値の変化が大きいこと」にある。結果的には、「4分5厘=やや甘め」で「3分0厘=やや辛め」となる。コレらは、「盤面の傾斜で測定」した結果であって、枠での測定はしていないので、ご注意願いたい。

※<ココでの運用ポイント>※
実稼動させてみたら、「スタート値の各台誤差が大きい」ような場合、「傾斜の差」も疑っておきましょう。

◆【スタート入賞性能】
風車直近上部ピッチは、「板11.25」で、大きな問題は無いでしょう。「ここが狭くできること」で、スランプ軽減化が図れるので、都合が良い話ですね。

◆【アタッカー&出玉性能】
アタッカーへ向かう右打ちゲージに「上下2段の連釘」設計となっていますが、基本的に「上段連釘」からアタッカーへ向かった玉は、そのほとんどがアタッカー入賞玉となりますので、「下段連釘からアタッカー」への玉軌道となっていると、アタッカー直近ゲージ次第で、出玉が変わります。

※<ココでの運用ポイント>※
右フロックの賞球は「5個」となっていますが、「上段連釘でフロック側への玉軌道を抑えた」つもりが、結果的に、出玉が多くなる可能性があるゲージ設計ですので、注意が必要です。

◆【甘ベース性能】
普通のノーマルゲージ設計で「甘ベース=90%」程度に収まりますので、さほど苦労は無いかと思います。

※<ココでの運用ポイント>※
下部電チューの手前で「玉が落ちる(逃げる)」ポイントが1ヶ所ありますが、ここからの逃げ玉は、玉の勢いがあると、なかなか落ちません。よって役モノから流れて来る玉の勢いを殺せれば都合が良い。その為には、右役モノステージからの玉が絡む最初の上下各2本の釘部分が狭くなればベターです。オススメは、「板12.50」程度の設計が成されれば、玉が落ちやすく甘ベース値も下がります。

<総評>
従来から「ホラーもの=女性客層」の傾向が見受けられます。開店後数日で、「男性客のみの店舗」と、「女性も打っている店舗」とでは、実際の営業において「店舗毎に営業割数の差」があっても良いかと思われます。顧客層に従って、常連の女性顧客は大事にしておきたいところですね。


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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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