高橋正人「5月はMAXタイプが目白押し！」

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

［第４３回］GW明けの機種を考える

桜咲も咲き誇る新年度を迎えた４月、メーカー新機種は既にＧＷ明けの話題がワンサカ状態です。『何が良いのか？』『何を選ぶのか？』そして『どう使うのか？』･･･ＧＷ明けの稼働低下が懸念される時期でもあり、一歩間違うと、さらなる稼働低下を呼び込む可能性すら考えられる時期でもあり、まずは一旦整理してみようと思います。

■５月のマックス機種一覧（概要）
●１０日･･･【ＣＲ衝撃ゴウライガン　ＶＶ】＜Ｖ確確変機＞・確率１／３９９．６（高１／１２０）・確変突入５６．０％・継続率８１．５％（５．１３回）・通常後時短１００回/０回・最大出玉１，２６０個
●１０日･･･【ＣＲ宇宙戦艦ヤマト】＜Ｖ確ＳＴ機＞・確率１／３９９．６（高１／７０．５）・ＳＴ突入５０．０％・継続１００％（１２０回）（継続率８２．０％/５．５５回）・最大出玉１，８７２個
●１０日･･･【ＣＲバイオハザードゼロ　ＫＬ】＜Ｖ確ＳＴ機＞・確率１／３９２．４（高１／７６．７）・ＳＴ突入６４．０％・継続１００％（１３０回）（継続率８１．９％/５．５１回）・最大出玉１，８７２個
●２４日･･･【ＣＲあしたのジョー　ＨＷＡ】＜Ｖ確ＳＴ機＞・確率１／３９０．１（高１／１２８．０）・ＳＴ突入５０．０％・継続１００％（１８５回）（継続率７６．６％/４．２７回）・最大出玉２，２４０個

■注目ポイント①〜【ＳＴで有るか否か】
見ての通り、「ゴウライガン」だけが【確変機】仕様です。更に、初当りでは「時短１００回」が付いているが、その連チャン率は、「２２．２％」となります。更に、最後に通常当りと引いた時は『時短が無い』仕様ですので、即ヤメになる可能性が高い。その他の３機種は、ＳＴ仕様である訳で、【真・花の慶次＝ＳＴ１２０回転】と同等の２機種と、【牙狼金色＝１６１回】に近いスペックを持ち合わせており、今のマックス機に慣れた顧客からは違和感は無いであろうと思われます。

■注目ポイント②〜【継続率】＆【継続回数】
確変の継続率に注目すると、「明日のジョー」だけが、８０％を下回っており、その継続回数値も『５．０回を下回る』事になる。直前の【絶狼】が、「継続率７５．０％」「継続回数値４．０１回」であり、完全にそれに近い数値となる。これは他機種と比較すると、『概ね１回程度の連チャン回数が低くなっている』訳で、１日のトータル大当たり回数でも、確実に回数が少なくなる。

■注目ポイント③〜【最大出玉】
上記【明日のジョー】が連チャン回数が低い事は事実だが、相まって『最大出玉が多くなっている』。このスペック仕様機種は、４月リリースの「絶狼」を始め、今後も多くのビッグコンテンツに搭載される可能性が高いが、『特賞回数は少ないが１回当りの出玉は多い』仕様の場合、明らかに『各台係数機システムに不利』であり『玉積みホールの上が有利』なスペックだと思われる。

■注意すべきポイント④〜【ＳＡ値】
ＳＡ値から導き出されるキーワードは【確変消化時間】になる。つまり「高確率必要回転数÷ＳＡ値」の計算値で時間が分かる。ノミネート４機種において、「正確なＳＡ値」は実際のホール稼動後に判断される事となるので、概算値で語る事と成るが、たとえば【ゴウライガン】は、「ＳＡ＝４０回」の可能性も高いが、こうなると「１２０÷４０＝３．０分」となり、『平均３分で次回の特賞が当る』と言う、相応に早い連チャンスピードを体感する事ができる。逆に【明日のジョー】の場合だと、そのＳＡ値が「２５回」だとすると、「１８５÷２５＝７．４分」となり、『ＳＴ消化時間が７分２４秒』となる。これにより、甘ベース値による「玉減り数」も大きく異なる可能性も高く、甘ベース数値管理も対応が必要となる。

＜総評＞
いずれ訪れるであろう【マックス自主規制】ではあるが、５月・６月の時点で『それを考慮する必要は全く無い』と思われます。「お盆前」また「最終の１０月」でもマックススペックはリリースされるであろうし、またそれを望むものである以上、今はその【機種単品の評価】でＯＫである。ただし、その機種評価には『当然ながら「キレキ」と言う言葉も含まれる』事は、当然の事。多くの「大人の会話」でさえ、是か非かは置いといて、言い替えれば「未来への投資」とも言えるのかもしれない。【コンテンツと集客力】で考えれば、ゴウライガン以外は、それなりにビッグコンテンツであり、特に「ヤマト」と「ジョー」は、過去のパチンコの歴史的に、重要なコンテンツであると思いますが、私の様なゲーマーとしては、『とりあえずバイオ！』もいる。いずれにしても、多くの機種は１０月時点では残っていないだろう事を鑑みて、予算との相談になるであろう。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。