高橋正人「盆明け商戦の大予言」

2015.07.23 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第58回]9月前半はマックス商戦なのか

7月20日「海の日」も終わり、全国的に梅雨も明け、夏真っ盛りのこの時期、パチンコ商戦は『既に9月!の話』ですかね(汗【盆明け】からの「ライトミドル戦線」もまだ結果も出ないまま、頭の中は「9月マックス」モードに突入ですね。とりあえず、ザックリ【機種名】の羅列でもしてみると・・・【ヱヴァンゲリヲン10】・【神獣王2】・【義風堂々】・【着信アリ】・【リアル鬼ごっこ】・【ギンギラパラダイス4】と、現在6機種がエントリーしています。

<ミドルスペックが混じっている2機種の」はどうする?>
この6機種の中で、【鬼ごっこ】と【ギンパラ4】は、ミドルスペックがありますが、この扱い方が難しいところかもしれないが、結果から言うと、普通に考えるならば『ミドルを買うでしょ!』って事になる。いかんせん、他4機種のコンテンツが強すぎるので、同じマックスタイプでは、初期稼働が「分散または吸収」され、費用対効果が悪くなる事は、簡単に想像できてしまう。また、他4機種での【合計販売予定台数】は『なんと4機種合計=20万台!』との事。個人的には、普通に売れちゃいそうな気配を感じている。

<そもそも、6機種=20万台も売れるのか?>
『まだ9月後半戦もある』訳で、『更にスロットもある』訳で、普通に考えるならば『そんなに売れないでしょう』と誰もが思う。ところが、私は売れると睨んでいる。その根拠は・・・無い。でもホールの温度感は、既に「最後の・・・」と言った空気が流れている様に感じてしまう今日この頃である。

<買うべきか?買わざるべきか?>
是も非も無い。『お金があれば買えば良い。無ければ買わなくて良い。』ただそれだけの事である。つまり、【予算第一主義】にすべきである。と言う事になる訳で、なげやりな話ではないですからね。この段階で最も考えるべき事は【予算】であって、無論「その捻出」も」怠る訳にはいかない。との捻出とはやはり【中古転売】である。盆前に導入した【GODライジング】と【ルパン8】と【キャプ翼】を『リリースするのか?しないのか?』『売るのか?売らないのか?』・・・その決断が必要なのである。そして、その決断は、既に「9月マックス機」の契約と同時に決定しなくてはいけないのである。更に、その中古流通価格ですら、読み切る感覚も必要となる事になる。

<まだまだ続く、ラストスパート!?>
本来の「マックス規制」は【10月末】である。つまり、『10月もまたマックス攻勢が続く!?』可能性は非常に高い。無論これが『最後のマックス機である』事となる。その時もまた同じで、9月導入に機械ですら、中古転売を模索する事になるであろう。けれど『それは間違いになる』と思っている。盆明け9月のマックス機は、本来『年末・年始も稼働させる』べき機種であり、そうするべきである。年末12月以降は『マックス機の入替は出来ない』事を、もう一度心に留めておいて欲しいと願う。

これから(9月以降)は、どのホールも【マックスコーナー増台】へ動き出す。背景には「全日遊連」の中古流通決議案もある。「来年10%減」の言質の為には、『相応の設置台数を確保しておく』事で、『減台しても相当の台数を確保したい』と思うホール担当者も居るだろうし、そう叫ぶコンサルタントも多々出現する事であろう。本来は、今から【ライト化戦略】を立てるべきなのであろうが、その戦略〜戦術を言うコンサルタントは少なく、所詮「機械とイベント頼み」のレベルから脱却出来ない事もまた事実でもある。当然の結果として、ホール担当者も、メーカーでさえも同じレベルでの思考となるであろう。無論私も『戦略はあっても、具体的戦術が見えない』のが事実であり、それは致し方無い話です。だって・・・『誰も経験したことが無い2015年末マックス規制』なんですから。だからこそ今、必死に考えましょうよ。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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