高橋正人「牙狼金色でスロに影響!?」

2014.08.27 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第12回]牙狼の徹底検証

まずは、各々の店舗で検証していただきたい。(自店舗に限らず)「『牙狼金色』の導入で、稼動が下がった機種は何か? またはコーナーはどこか?」。この検証の場合、最初「ルパンは?」から始まり「『牙狼FINAL』は?」となるが、それはそれで正しい。しかし、それだけでは足りない。その他「甘デジは?(特に海物語)」「1パチは?」も重要である。そして、忘れてはいけないことは、「スロット(特にAT機)はどうなったのか?」が今後9月以降への布石となるのである。

基本的に、パチンコとスロットで同じコンテンツが使われる場合、「スロット⇒パチンコ」の流れを最初に想定しておく必要がある。ただその逆「パチンコ⇒スロット」は影響が薄い。「その事実がある」とするならば、今「牙狼金色」を打っているお客の一部は、スロットの回遊客である可能性が高い。特にパチンコ機種が「注目のMAX機!」となれば、その比率と可能性は更に高くなることとなるであろう。

「牙狼金色になれ」でスロット稼動に影響が出た!?

現実全体的には、「スロット稼動ダウンの傾向は見て取れる」状況がある。特に「AT機代表のGOD」だったりする。この検証結果が事実だとすると、次機種のスロット大型版権で「牙狼金色から撤収〜!」なんて事も十分考えられる訳で、それに該当するのが9月リリースの「番長3」になる。この「影響の有無」「その影響度」は、各々の店舗でも異なり現状では計り知れないが、「影響はゼロでは無い」と考えておいた方が良いであろう。無論結果的に「影響が無い」と言うホールも出てくるであろうが、それは顧客層を見ていない可能性もある。ただ単に、「スロット顧客層が抜けた穴を、別のパチンコ客で埋めた」可能性も含んでいるためである。

割り切って考える事も必要。上記の思考から、9月のパチンコ営業では「番長3で抜けた穴を埋める」事も考慮しなくてはならない。困ることは「番長3」導入に重点を置くあまり、「パチンコの集客」をおざなりになってしまう事である。9月予算の問題は十分理解するとしても、9月のマックス機種もそこそこある訳で、少台数での対応は検討すべき点であろう。無論「ビッグコンテンツは無い」上に、「機械完成度の疑問」もあるであろうことは十分承知の上だが、一応それなりの機種数はある。

稼動補填は、前回コラムの「甘デジ2機種」で十分として、MAX機種は、前半の「戦国無双」「稲川淳二」「サムライスピリッツ」、後半の「銀河乙女」「ZETMAN」に加え更にリリースされる可能性もある。マックス機種としての「一応のオススメ」としては、前半「稲川淳二」と後半「ZETMAN」になる。まぁ「番長3」対策として、何か軽くつまんでおいた方が、無難でありベターな選択である。

<総評>
スロット【「番長3」対策】は、「自店舗導入」だけに限らず「他店舗導入」だってある。その是非は問われる事もあろうが、しかし、「スロット対抗策をパチンコで」の意図は、行われない可能性が高い。ただ、「パチンコオンリーの顧客には、スロット番長のコンテンツは関係ない」話であるが、スロット回遊客にとっては「牙狼」は、「一度は打っておきたい」コンテンツ機種ではなかろうか。何度も言うが、9月は「その牙狼金色から番長3へ移った顧客の穴埋め作業」である。

サムライスピリッツ, 牙狼, 番長3, 稲川淳二, 銀河乙女, 高橋正人, 高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座, GOD, ZETMAN