高橋正人「夏のアツいMAX機を超分析」

2015.06.12 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第52回]お盆の前哨戦はどうなるか!?

全国各地の「小学校運動会」は、いつのまにか「秋の風物詩」から「初夏の風物詩」に変わりつつある今日この頃ですが、まだ6月に突入して10日間が過ぎた地点。なのにパチンコの新台は「既に盆前商戦」を狙って、メーカーもしのぎを削る事となる。そんな中、やはり『大型連休の前は、やっぱりマックス機!』の新台ラッシュ!ですね。

まずは【前半戦】のマックス機

「CR大海物語BLACK」(フルST)・「CRリング 呪い再び」(V確ST)・「CRあしたのジョー」(V確ST)・「CRザ・キング・オブ・ファイターズ」(確変ループ)の4機種が7月5日週からのオープンを迎える。まず、「大海BLACK」と「リング」については、『またまた登場!?』での焼き直し感は拭えないであろう。「あしたのジョー」は、京楽産業からサミーへ版権移動。特別に新しいコンテンツでも無いし、制作されたイメージは異なるだろう。「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は大一商会のお馴染みコンテンツであるが、こちらも特別に新しいコンテンツでも無い。と言う事は、悲観的に言うと『何も興味をそそるモノが無い』となり、安定感のあるコンテンツ評価も得難いであろう。スペック的に考察してみても、

続いて【後半戦】のマックス機


「CRミリオンゴッドライジング」(潜伏型フルST)と「CRルパン三世8」(V確ST)の2択になりそうな状況。サンセイR&Dの「翼くん」は、8月頭になったので、<盆前機種>となると、3択と言う事になりますね。
コンテンツ的には、【前半戦】機種と比較するならば、【後半戦】は、それなりに高い評価が得られると思われます。

【盆前】と言う括りで考える


7月の営業戦略を考える時には、かならず「お盆」と言うキーワードは外せない訳で、7月の月間計画(戦術)だけを考えるだけでは、その先の戦略がガタガタになる。それは「臨機応変」では無く、単に「場当たり的対応」となる。整理して考えると見て分かる通り、『7月前半機種は、個人的に好き嫌い評価で少台数』の考え方で良いだろう。ただし後半(=8月前半含む)は、それなりの予算が必要となる事は、誰が見ても一目瞭然な話で、「好き嫌い的な機械評価」では無く、明らかに「予算計画との連動」は必須となる。コレを、一律に「機械評価」と言う言葉で語るから「分かりにくくなる」訳で、【前半機種】は、『自店舗に要る?要らない?』の店長の個人的感情論で十分。【後半機種(翼くん含む)】は、あくまでも盆前の重要なポイントとして捉え、『本社経理含めた予算配分』が最優先事項となるであろう。

【コンテンツ力】と言う機械評価

原則的にコンテンツ評価と言うモノは、『お客様が決める事』であって、ホール側が決める事では無い。
だから『逆に無視できない』事であり、その為に『過去・現在を含め、お客様の嗜好情報を集める必要性がある。』と言える。その際に必要なことが一つあり。それが「ターゲット層」と言うキーワードで、その台に『誰が座るのか?』を想像すればいい。そして、『その通りになったかどうか?』を検証する事をしなくてはならない。今まで「していない」ならば、今からすぐに考えてみて欲しいと思う。「想像していた通り!」なのか、「想像と違っていたのか?」のかを、毎回毎回の入替の時に検証する癖をつけておけば、イザと言う気にその判断のミスは激減する事に成る。無論、都心部or地方部でも異なるしエリアでも異なる訳で、『貴方のお店の事は、貴方が最も知っている』前提でなければならない。その前提条件が崩れてしまって、東京では・・・関西では・・・九州では・・・なんて情報で一喜一憂していては、未来に繋がらない。そして、これらの判断が【来店動機】を産み、【集客効果】を判断する材料となる。そして【稼働貢献】はその先ある事を忘れてはならない。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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