高橋正人「ヤマト復活なるか!?」

2015.04.22 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第45回]宇宙戦艦ヤマトの検証

まずは、スペック概略の再確認から。【納期関連】・・・「5月10日」〜リリース。参考販売台数は「3.0万台」想定。【確率関連】・・・「特賞確率=1/399.6」(高確率=1/70.5)・V確ST突入=50%・継続=100%(120回転)「電サポ」・ST中=120回転 ・通常後=100回。【出玉関連】・・・「賞球=3&3&3&10&14&14」(上下アタッカー=14個賞球)・「9カウント」・出玉・・・<特図1>通常「10R=1,170個」・確変ST「10R+V1R=1,287個」<特図2>ST中「7R+V1R=936個」・「15R+V1R=1,872個」

【スペックの留意点】

ST突入時の継続率(1/70.5・120回転)は、「82.0%」となり、継続回数値は「5.55回」と高い継続率を誇る。【CR絶狼】との比較では、「継続率=75.1%」「継続回数値=4.0回」で、その連チャン回数差は「約1.5回」となり、打ち手にも、十分体感出来得る数値になる。つまり、今のマックス市場において「連チャン特化タイプ」と言える。8Rと16Rの比率は「3対7」であり、出玉の少ない特賞がある以上、「各台計数機」設置店舗で有利に働く可能性が高い。

◆【ステージ性能】 基本的には、SANKYO特有の『甘い仕様』となる。

※<ココでの運用ポイント>※

写真2枚目参照>⇒【設置傾斜】は、「3分0厘」以上の「起こし気味」での運用がオススメ。

写真2枚目参照>⇒【ワープ入賞口】周辺のゲージ基本設計が「甘い」ので、4本の釘(3つのピッチ)での【壁釘】部分により、 「玉軌道は外側へ」誘導されている事が重要になる。

◆【スタート入賞性能】

「出率100%分岐点S値=5.8回」目安なので、実際の営業は「S=5.4回」程度となるであろう。 また「風車」からの【外逃げ玉】を有している設計なので、『スタートが回り過ぎる!?』への不安感は必要無いです。 ※<ココでの運用ポイント>※ <参考図㈫>⇒【寄釘】及び【風車】の左右角度のばらつきには要注意で、初期段階で丁寧なメンテナンスが求められる。 特に多台数設置の場合、その「スタート値ばらつきによる利益の差」は「ムリ・ムダ・ムラ」の排除観点からも重要になる。

◆【アタッカー&出玉性能】

「ゲージ設計」と「アタッカーの形状」から、【カウントオーバー入賞】は多発する傾向にある。無論カウントオーバー入賞の有無 は、その時々によって多・少の差があるので、1入賞=14個賞球なので、16R時「50個程度のばらつき幅」と想定される。 ※<ココでの運用ポイント>※ <写真2枚目参照>⇒アタッカーの「IN側」のピッチ設計が元々広いので、玉が盤面上(釘根本)を通過する以上、釘頭位置による出玉 差は小さい。更に「出玉ばらつき」も複合されると、平均値は或る程度の回数と時間が必要かと思われます。

◆【甘ベース性能】

「スルーメモリー常に満タン」&「全玉電チュー寄り」の状態でも『甘ベース値=100%を超える事は無い』設計となっている。 【注意する点】としては、「ST120回転」と言うややロングのST回数に対して、【SA値=13回】と言う想定とすれば、 その【STフル消化時間】は「9分15秒」程度となり、『やや長めの消化時間となる』事は知っておく必要がある。。 『STフル消化で100玉減少』を基準と考えると、【下限BA値=90%】を想定しておいた方が無難である。 ※<ココでの運用ポイント>※ とにかく『下がり過ぎない』事にある。 <写真2枚目参照>⇒ピッチはノーマル状態の「板14.00mm」でOKである。「打ち釘角度=5度上げ」が設計の基準として、 【4度上げ=BA値が上がる】【6度上げ=BA値が下げる】結果となるので、その釘角度状態を見分ける必要性はある。 <写真2枚目参照>⇒また【玉の軌道】が直近のフロック穴(3個賞球)に向かいやすいので、直に電チューへ向かう軌道がベター。

<総評>

初代の「CRF大ヤマト」がSANKYOからリリースされたのが、「2002年11月」の事。今から13年も前の事になる。 それから、「CRF大ヤマト2」(2004年)が同SANKYOからリリースされ、色々あって「CR宇宙戦艦ヤマト」が藤商事 からリリースされたのが2007年末の事。引き続き2009年に「CR宇宙戦艦ヤマト2」、2010年「同3」がリリース。 そして2011年末には、「CRF宇宙戦艦ヤマト〜復活篇」が再度SANKYOからリリースされ、再度「CRフィーバー」の タイトルも復活する事となった。「ヤマトファン」が居るとすれば、『7機種目のヤマトが出た!』事になるが、果たして期待の 『MAXスペックのヤマト復活劇』は来るのだろうか?・・・その答えは、お客様が「アウト」と言う数字で答えてくれますね。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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