高橋正人「モモキュンを使いこなせ!」

2014.08.20 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第12回]「CRモモキュンソード〜星と黄金の太刀〜」

まずは、スペック概略の再確認から。納期は8月31日から。2スペック同時リリースで、特賞確率=「Z=1/381」と、「M=1/198.5」。ともに「ST100%突入」&「ST=80回転」。通常時のスタートが「エイトメモリーシステム」を搭載しており、通常時「保留8個」仕様となる。

スペックの留意点は、両スペックともに「電チュー2個賞球」となっているため、MAXタイプ<Z>のTY規制が8,600個となるのでオススメしません。コンテンツを考慮しても、ライトミドル<M>を推奨となります。また通常時「エイトメモリーシステム」により、スタート有効率が高くなり、最終的には98%程度を想定。

また、ステージ性能は「やや辛め」の仕様です。一応の推奨設置傾斜【3分5厘】です。
ただ、「ワープ入賞はし難いゲージ構成」となっていますので一応安心ですが、各台のバラツキには要注意です。

※<ココでの運用ポイント>※
「左上部のアタッカーへの寄り玉」が、即「ワープ入賞口への寄り玉」となりますので、「ステージが辛め」とは言え、ワープ入賞の多少に注意が必要です。

スタート入賞性能は、ワープ入賞口に寄った玉軌道が「ワープ左側の逃がしピッチ」部分に向かう軌道となりますので、「ワープ入賞口の下釘〜即左下釘」のピッチの安定が重要なポイントになります。この部分がバラついていると、結果的にスタート値がバラつきますので、均一化が望ましい。

※<ココでの運用ポイント>※
「スタート有効率」を確認する事をオススメします。計算式は<有効S÷S入賞×100(%)>で、その値が他の機種よりも高くなる傾向です。(概ね97%前後を想定)よって、「ヘソピッチの違い」が、即有効スタート値の違いに影響しやすくなりますので、要注意です。

アタッカー&出玉性能は、アタッカー位置が「左上部」に配置されていますので、【スルー入賞玉】が即「アタッカー寄玉」となります。また、アタッカー寄玉は、そのまま「スタート寄玉」となりますので、営業後の出玉変化対応は、スタート値変化に繋がりやすいと言えます。

※<ココでの運用ポイント>※
ワープ入賞が「メモリーが枯れない程度までとして、入賞が抑えられていること」が出玉安定化の基本となります。また【出玉の変化】は、アタッカー直近の釘では無く、更に遠い「ワープ左下にピッチ」が重要になります。おおむね「12.00mm」設計ですが、この「0.50mm差」が出玉バラツキに直結します。

また、電チュー位置が、ヘソ左下部分に配置されていますので、「スタート入賞の多少」がそそのまま甘ベース値にも影響します。

※<ココでの運用ポイント>※
下段の連釘部分の「左下フロック上部」のピッチは、狭くて大丈夫です。ここが広いと、電チューへの寄玉が減りますが、その反面、フロック入賞しやすくなる結果となります。また、この「フロックの賞球は10個」ですので、【入賞=BA10%増加】となりますので、要注意です。

<総評>
「AKBバラの儀式」の直後だけに、ライトミドル導入に難色を示す場合がありますが、それは考え方の違いです。逆に、ライトミドルの新台入替で来た顧客を、再度「AKB」に流す努力も必要かもしれません。また、「特図1と特図2でラウンド変動していない」から、確変ST中の連チャンに爆発力を感じ難いスペックですので、「初当り重視とする」営業努力が必要かと思われます。

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