面接時の自己PRテク、教えます/パック・エックス

2016.05.09 / 連載

[新連載]
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
第7回 「自己PRが事故PR !?」

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。

面接において必ずといっていいほど聞かれる「退職理由」「志望動機」「職務略歴」などの質問がありますが、「人となり」を知る上で同じくらい重要とされているのが自己PRです。限られた時間の中で、相手により良い印象を与えるためには、何をPRすればいいのか。面接を経験された方であれば悩んだことは一度や二度ではないでしょう。今日はその自己PRにまつわるお話です。

アピール材料として、自らの信念や人間性、経験してきた多くの出来事、誰にも負けない自信のあることなど、話のタネはさまざまで、どれもが良いエピソードになり得ると思います。しかし、受け手にそのすべてが評価されるとは限らないのが転職活動の面接です。

どういうことか。

例えば、「新規出店に伴い即戦力となる人材を募集します」という背景で採用活動をしている企業があるとします。この場合、即戦力になると感じさせるためのアピールは誰もが考えることです。それに加えて、その企業が大切にしているポイント(企業理念や社風、取り組みなど)を十分考慮した上で、「私はこのようなことができます」とアピールすることが効果的なPRになります。

「地域密着の運営」を強く掲げているとすれば、即戦力と感じさせるスキルにプラスして「地域密着運営の取り組みや成功体験エピソード」を交えて話を展開できれば、「社風や考え方が当社に合っている」と自然に思考が結びつきます。反対に、「前職ではホテル並みの接客マナーを学び、お辞儀の角度から始まり、すべてのお客さまに画一的なサービスを心掛けていました」という漠然としたアピールでは「当社の社風とは少し違うかな?」という印象にもなりえます。

結果「すごくしっかりした魅力的な方ですが……」と能力や人間性を認められながらも不採用となってしまうことがしばしばあります。どんなにキャリアを積んできた人スキルがあっても、営業力強化が命題の企業の面接で、「人をまとめることが得意です」と言ったところで、「それも大事なんだけどね……」というような感覚になりがちです。

少しのズレのように思えますが、この影響は想像以上に大きく、合否を左右するほどのポイントになってしまいます。どこをアピールするかより、募集背景や企業理念、風土などから共通点や相関性を見出し、〝どう〟アピールするかが合否を決める大きなポイントになるのです。

「非常に魅力的な方だとは思いますが当社の求めている方とは違います。」と自己PRが“事故PR”にならないように、企業理解は極めて重要ということですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

キャリア相談件数50,000人、転職支援数30,000人の実績を誇るパチンコ業界に特化した業界随一の転職支援企業。有名法人や地域に根付いた地元有力企業など、常に1000件以上の求人が寄せられているサイト「パチンコキャリア転職」を運営している。20年以上の歴史があり、業界に精通したキャリアアドバイザー20名以上。全国47都道府県すべての地域で相談に対応する。

パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」, 火曜, 転職