青山真将樹「AKB&牙狼‼ 頑張るのは両方だ‼」
2014.06.30 / 連載【週刊】青山真将樹のデータダイナマイト出張版
[第10回]AKB&牙狼‼ 頑張るのは両方だ‼
オス、読者諸君、毎日勉強してるか‼ 今週も「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼ 熱心に勉強しないヤツには、ビル・ロビンソン式のダブルアームスープレクスをお見舞いするかならな‼ 覚悟しとけ‼
■「牙狼とAKBはどっちを頑張りましょうか?」だと!? 愚問だ
ところで諸君。オレが主宰する「機械評価勉強会」に申し込んだか? なに、まだだって‼ そんな姿勢だから「あいつ、絶対にテキトーな勘で機械を選んでいるよな……」と社内で言われるんだよ。プレイヤーの評価傾向を勉強するためにさっさと↓↓から申込みやがれ‼
http://global-am.co.jp/seminar.html
ちなみに7月の勉強会テーマは「データで観る‼ パチスロ機械評価手法講座」だ。純増枚数しか見ない〝純増バカ〟の機械担当者は特にしっかり勉強しろ‼ さて、宣伝し過ぎてPidea編集部に止められる前に本題に入るぞ。先週、50人くらいに相談を受けたのが、「牙狼5とAKB48はどっちを主軸に頑張るのが正解でしょう?」という質問だ。アホか、そんなものは“両方”に決まっているだろ‼ まずは、下記のデータを観ろ。パチンコプレイヤー1200人に聞いた「遊技1回当たりの想定投資金額」だ。
【プレイヤーに聞いた遊技1回当たりの想定投資金額】
・1万円程度迄で遊びたい・・・ 41.2%
・1.5~2万円程度で遊びたい・・・ 26.8%
・2.5~3万円程度で遊びたい・・・ 20.6%
・3.5万円以上で遊びたい・・・ 11.4%
実施期間:2014年3月 / 回答者:パチンコを趣味に挙げる20代~60代1200人
アンケートで聞いているのは“想定投資金額”だから、飽くまでもプレイヤーの希望金額だな。(実際はもっと使っていると思う) データから判断すると、以下のようになる。
・AKB48ターゲット客(2万円以内で遊びたいプレイヤー) → 68%
・牙狼5ターゲット客(2.5万円以上で遊びたいプレイヤー) → 32%
というのが現在の市場構造だ。つまり、AKBと牙狼は「役割が明らかに異なる大型機」で、「どちらかを頑張れば良いのでは?」と考えるのは、〝業界人の勝手な都合〟といえる。これだけの大型機が同時に出た場合、ホールは「両方をメチャクチャ頑張る‼」というのがプレイヤー目線では絶対的に正しい。8月商戦は、両機種を最大限に活用し「客数アップ(AKB)&客単価アップ(牙狼)の両方を狙う‼」と〝高いハードル〟に挑んだホールが後半戦の勝ち組になるとオレは分析している。
■出ないと文句を言う、出たら出たで文句を言う‼
大体、いまのホール関係者は何だ‼ 「前半戦は集客力のあるパチンコ新台が少ない」と散々ぼやいていたくせに、8月商戦においては「大型機が同時に出過ぎる‼」と文句を言っている。季節に関係なくコンスタントに大型機が出てほしいなら、季節に関係なくコンスタントに機械購入を続けていれば良かったじゃねぇか‼ 誰のせいでこうなった? 文句を言うヤツは、客数が最も減る11月に大型機が出ても腹いっぱい導入するんだろうな!?
まぁ、いい。イジめるのはヤメてやろう。でも、冷静に考えてみろ‼ AKB48と牙狼が同時に出るんだぞ!? マグロとカジキが同時にやってきたようなもんだぞ‼ 「どっちか?」などと言うんじゃねぇ‼ 後先のことを打算的に考えず必死になって両方を採りにいきやがれ‼ そのうち、イワシしか泳いでこなくなったら絶対に後悔するからな。わかったか‼ 今週はこれまで。
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グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山 真将樹
元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。