青山真将樹 「社長‼ インチキコンサルにひっかかり過ぎだろ‼」
2014.06.17 / 連載【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版
[第8回]社長‼ インチキコンサルにひっかかり過ぎだろ‼
オス、読者諸君、お盆商戦に向けて勉強してるか‼ 今週も「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼ ちゃんと勉強しなかったら、ブルドッキングヘッドロックをお見舞いするかならな‼ 覚悟しとけ‼
■経営者の甘えた心には確実に〝インチキコンサル〟が寄ってくる‼
サッカーのワールドカップ、日本対コートジボワール戦をみたか? 勝てなくて残念だったな。でも、全く惜しくなかった。相手の方が格上なのに、対策もしっかり立てないで勝てる訳ないよな。試合前に「コートジボワールには勝てる‼」と流しまくっていたメディアはいったい何だっただろうな。ダメな集団ほど甘い考えでヌルく進めてしまう典型例だな。会社も全く一緒。「ウチにはウチのやり方で、、」などと甘い考えを経営者がもってしまうと絶対に業績を落とすぞ。覚えとけ‼ さて、今週は、特に経営者に向けて〝甘えた社長を狙ってくる、インチキコンサルの見分け方〟について教えてやろう。〝甘えた経営者・幹部〟の心の隙間に確実に入りこんでくるからな。今、お前の会社に怪しいコンサルが近寄ってきてたら、今日の記事を参考にチェックしてみろ。わかったか‼
【甘えた経営者を狙ってくるインチキコンサルの特徴】
① すぐに「差別化」という。
② すぐに「業績が上がる」などと連呼する。
③ やたらと「時流」を連呼する。
④ 不景気・増税など、不安を煽る話をやたらとする。
⑤ やたらとメーカー批判を繰り返す。
⑥ とにかく「機械代を下げる」を連呼する。
⑦ でも、コンサル自身は機械に詳しくない。
⑧ 「現場にまかせる」を社長に刷り込む。
⑨ 業績が落ちたら現場のせいにする。
⑩ 頻繁に社長と飯を食いに行こうとする。
■‟社長と現場を切り離すこと”がインチキコンサルの最終目的。
インチキコンサルの狙いは大きくわけると3段階にわかれる。よーく、覚えとけ。
STEP1:差別化、時流適応等、耳障りの良い言葉を社長に囁き実態のない事例で興味をくすぐり、社長の警戒心を少しづつ解く。
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STEP2:メーカー批判・部下批判を繰り返し、社長の不満をくすぐり「自分は社長の味方」という立ち位置に立つ。
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STEP3:現場と社長を切り離し。社長を囲い込む。最終的に「社長に現場に対する不信感」を植え付け操り人形にする。
オレは、基本的にコンサルの9割はインチキだと思っている。本来、コンサルはかなりしっかりとした実務経験と実績が無いと成り立たない職業だ。個人スキルで勝負する職業だから、所属する会社はあまり関係ない。むしろ、新卒入社でコンサル会社にずっといるコンサルなどは、当然、現場での実務経験はゼロなわけで、そんなコンサルを先生扱いするようなアホな経営者は典型的な〝カモ〟にされるわけだ。特にホールコンサルは、実力のある人は絶対に独立する。実力ある人間なら、じっくりと1社に時間をかけてコンサルしたいと思うし、収入だってその方が俄然いいからな。いま、社長がインチキコンサルに引っかかっている会社は2~3年後相当厳しくなるな。間違いない。社長には〝神様〟に見えているはずだから、これからドンドンのめり込むぞ。本人に自覚症状が無いから本当に怖いぞ。そんな、場合はどうすればいいかって? そうだな。毎日、オレの講義で勉強して自分で生きていく力を養うことだな。今週はこれまで。それじゃ、またな。
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グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山 真将樹
元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。