6月23日、全日遊連は第24回通常総会並びに祝賀パーティーをSHINAGAWA GOOS TKPガーデンシティ品川(東京都)で開催した。
あいさつで登壇した阿部恭久理事長は、ファン人口の減少や廃業、休業ホールの増加、マスコミ報道が醸成する業界のマイナスイメージなど厳しい現状を指摘し、「こいうした状況を真摯に受け止め反省し、新たな努力をしなければならない。また、6月11日に開催された日遊協総会における警察庁小柳(誠二)保安課長の講話での業界に対する要請や指摘も十分に理解し、他団体とも連携しながら対応に努力していきたい」と述べた。さらに、「全日遊連では『身近で手軽な大衆娯楽の確立』に向けて、組織の総力を挙げてさまざまな取り組みを強化していく。遵法営業の徹底はもちろんのこと、楽しく遊べる環境を整えていくことが遊技人口の回復や業界の安定につながると確信している」と語った。
総会終了後には祝賀パーティーが開かれ、警察庁生活安全局保安課の小柳誠二課長が1円パチンコの普及や、不正改造防止対策、射幸性を抑えた遊技機の開発など近年の業界の取り組みを評価しつつ、「依然としてのめり込みに起因する各種問題や不正改造事犯、広告宣伝違反、賞品買取り違反など健全化を阻害する要因が残されている。こうした問題の一つひとつに責任を持って取り組み、業界から不正を徹底排除し、真の大衆娯楽になってほしい」と語った。
総会の議事では、平成26年度事業・決算報告、平成27年度事業計画・収支予算案などを可決・承認した。このうち、平成27年度事業では「パチンコ・パチスロファンの回復」「のめり込み問題への対策」「安定したホール経営の確立」「積極的な社会貢献活動」の4つを基本方針に掲げ、「関連する施策を積極的に推進していく」と発表されたものの、具体的な方法については言及されなかった。また、役員補充選任では、県遊協で新理事長になった諸田英模(福島県遊協)、平文暉朗(茨城県遊協)、田中幸也(千葉県遊協)、山本祖助(広島県遊協)、金 栄作(山口県遊協)の5氏が新理事に選任された。
※写真は阿部恭久理事長