転職できなくても得るものはあるけれど……/パック・エックス

2016.09.26 / 連載

[連載第26回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
面接に受からないから現職に残る???~本気で取り組まなければ結果は得られない~

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のためになる話しをしていきたいと思います。

先日、転職相談を受けていたアベさん(仮名)から、転職活動をやめたいと連絡がありました。曰く、「いろいろ考えたのですが現職に残ることにしました。どこの企業の面接を受けても評価が低く内定が出ないので、今の会社で頑張ろうと思います、すいません」と。

アベさんは34歳で現在主任職。主任までは入社3年で昇格したものの、以降キャリアアップがなかなか見込めず転職相談を受けたのでした。その時の悩みの内容としては
・明確な昇進、昇格機能はまだ整備されておらず不透明
・営業手法はアナログ的で教育機能も整備されていない
このようなことから、これ以上のスキルアップは難しいと感じたようです。重ねて慢性的な人不足で超過労働もあり、長く勤める環境ではないと感じられたのでした。

アベさんの悩み部分について改善が見込めそうな法人を案内していく中で、いくつか面接が決まっていたのですがなかなか思うような結果を出すことが出来ずにいました。直前でリスケジュールを頻発、事前準備を行わず場当たり的な回答に終始するなど、とても転職活動に対してやる気を感じるような姿勢ではありません。何度か立ち止まって準備する時間を持ちましたが「とりあえず選考を受ける」ということが続いたのです。

そして出てきたのが冒頭の言葉です。

改めてアベさんには、こう伝えました。「今のままでは間違いなく良い転職は出来ない。だからといって今の会社に残る事で問題は解決されるんですか? 頑張れるんですか?」と。評価が低いと思われてしまう原因はアベさんの準備不足にあります。そこを改善すれば状況は変わります。「面接のアポや企業研究、面接対策も事前に計画を立てて進めましょう」と提案するも、残念ながらご本人の取り組み姿勢は変わることはありませんでした。

転職活動において、その人の悩み内容や課題点などから活動方針は変わりますが、良い転職活動実現のためには「求職者本人のやる気、本気」は前提条件です。ある意味、この本気度合が悩みの深刻さともいえるのかもしれません。転職をするかしないか、最終的な決断はさまざまな要素(個人や家庭を取り巻く環境など諸条件)が絡みますが、兎にも角にも本気で取り組まずして悩みを解決することは困難です。

問題を解決するために本気で活動した結果「現法人に残る」という判断と、取り組まなかった結果「現法人に残る」では、その際に得られる気づきや、その後の仕事・人生に対する自身の取り組みにも大きく影響してくるはずです。厳しい言い方になりますが、アベさんの今回の転職活動は「何も得るものはなかった」といわざるを得ません。

仕事においても転職活動においても「自分の事」として準備を行い、取り組み、原因を検証することで次へつなげ、一歩ずつでも前進していきたいですね。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

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