総勢37名の講師が集結/JAPaN発足記念セミナー

2016.07.01 / ホール

 7月1日、一般社団法人日本アミューズメントパチンコ産業ネットワーク(略称JAPaN)の発足記念セミナーが、東京都・中野サンプラザで開催された。

月に一度開催される定例勉強会の拡大版となる今回は、同法人の高橋正人代表理事をはじめ、総勢37名の講師が登場。7カ所の会場で、全21種類のセミナーを行った。会場には全国から約500名の参加者が集まり、合計7 時間以上にわたる内容となった。

1時限目は、高橋氏が高射幸性機の撤去への対応策について解説した。まず高橋氏は、「下取り価格」と「買取価格」の違いに着目。「撤去するものと同じメーカーの機種と交換する際には下取り価格、別のメーカーの機種と交換する際には買取価格。原則として、下取り価格の方が1万円ほど高くなる。今回は対象機種が非常に多いので、この点を意識しないと大きな損害になる」と、撤去を進める場合のアドバイスを送った。さらに、今後の新台の選び方については、「一般入賞口への入賞数、電チューの1分あたりの解放時間など、入賞口に注目するべき。メーカーの営業担当にも、その点を確認した方がいい」と語った。

2時限目には、当サイトで連載も手がける、株式会社エスサポートの三木貴鎬代表取締役が登壇。「2016年後半のスロット業界はこうなる!」というテーマで、今後のパチスロ営業について講義を行った。三木氏は今年下半期の戦略について、「新基準機の場合、コイン単価が2.3~2.8円だと、投資と見返りのバランスがいい。旧基準機の場合は、『モンハン月下雷鳴』『エウレカセブン2』などのヒット機の中古を、1機種ずつ交代で導入する方法が集客につながる」と解説。ノーマルタイプの運用については、「『ジャグラー』シリーズ、『HANABI』などの人気機種を中心に、今後登場する『バーサス』などの新機種をバラで導入するべき」と語った。

3時限目は、ホール法人の社長3人の「若手2代目社長軍団」と、高橋氏をリーダーとした「重鎮軍団」の2チームによるディスカッションが行われた。SNSでの情報漏洩について、「社長軍団」の徳田幸修氏(株式会社北陸エンタープライズ代表取締役社長)は、「従業員がホールにスマートフォンを持ち込むことについて、今まで明確なルールは設けていなかった」と語ると、高橋氏は「スマートフォンを持ち歩くというのは、こちらが思っている以上に危険なこと。1枚の写真が原因で営業停止につながりかねない」と、対策をとるようアドバイスを送った。総論では、高橋氏が「今回の撤去騒動を乗り切るには、『生き残る』という生やさしい気持ちではいけない。他のホールを追い越し、『勝ち残る』という強い意志が重要」と語り、セミナーを締めくくった。

次回の発足記念セミナーは、11月22日(火)の予定。

写真1は下取り価格の重要性について説明する高橋正人氏
写真2は今後のAタイプ機種の導入について語る三木貴鎬氏

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