神保美佳コラム「秋の夜長と目覚まし時計」

2016.09.27 / 連載

第56回神保美佳のマニアックコラム「パチンコグッズ・パラノイア」

 夏が過ぎ、矢継ぎ早に台風が日本に続々と襲いかかって来ると思ったら、すっかり涼しい日もちらほら。今年の秋の空はずい分落ち着きのない様相を呈しているようですが、さすがに日の落ちる時間が早まっているのは、例年通り。そんな秋の夜長、涼しい日が続くとどうも夜更かししがちで、朝起きる時間がどんどん遅くなっていきます。…ヤバい、生活リズムが夜型になってしまう! そこで今回は、使えそうなパチンコ関係の目覚まし時計を探してみました。

 とりあえず、見た目が可愛いというか特徴的な目覚ましを集めてみたのが写真1。右上から時計回りに…
●『フィーバーパワフル』
●『Eアドベンチャーアクアポリス』
●『オグリキャップ』
●『西部警察』
の、目覚まし時計となっております。

 これらのうち、実際に鳴らしてみて音に特徴がなかったのは、写真2のパワフル&オグリキャップ。とはいえ、パワフルの方は…音を鳴らしてみて後悔しました。もんのすごいベルの巨大音がして、心臓に悪過ぎです! これはちょっと実際に起きるのにはヤバそうなので、見ているだけにさせてもらいましょう(笑)。

 一方、サウンドが凝っていて感動モノだったのが写真3のEアドベンチャー&西部警察。前者は実機の大当りファンファーレが鳴り響き、後者はパトカーのサイレンが聞こえた後、ボスの「現場に急行してくれ!」という声まで入っているではないですか。当時はこれらの機種はかなり話題になりましたし、販促品もそれなりに力が入っていたということかもしれません。

 さて、販促品マニアとしてはこの4つにはそれぞれ「メーカーロゴ」も「機種名」も入っており、十分価値が高いものではありますが、それ以外にもチェックしておきたい部分がありまして、まず西部警察の方の箱です(写真4)。この時計は2002年に幕張メッセで開催された「パチンコ・パチスロ産業フェア」にて配布されたもので、箱にもちゃんとその文字が入っているのが、これまたさらに価値をアップさせております(笑)。

 また、オグリキャップも実はその前に発表された『哭きの竜』販促品だった、実機を模した目覚まし時計と中身が入れ替えられる「着せ替え時計」であったのが、高ポイントと思います(写真5)。見た目や音だけでなく、こうしたエピソードや付加価値が高いほど、お宝度も増すというもの。…う〜ん、実際にどれを使おうかと迷うところですが、もし使っていて壊れてしまったらと思うと、音が凝っているものはダメだし…。というわけで、やはりお宝グッズは大切にしまっておくことにしました(笑)。

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神保美佳(じんぼ・みか)

1990年、パチンコ好きが高じてOLからパチンコ業界誌記者に転身。93年にフリーとして独立。以降、「パチンコ必勝ガイド」やスポーツ新聞、一般誌、業界誌などで活躍。パチンコ関連グッズコレクターとしても有名で、これまでにパンフレットや遊技機の部品、展示会のお土産など数千点を収集。著書に「パチンコ大図鑑777」(白夜書房)、「パチンコ年代記」(バジリコ)など。ブログ「Pachinko MANIAC WORLD別館〜気まぐれ日記〜」も随時更新中。

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