神保美佳コラム「古い手帳と日記帳をチェックしてみる」

2016.10.26 / 連載

第59回神保美佳のマニアックコラム「パチンコグッズ・パラノイア」

今年も残すところ、あと2ヶ月ちょっととなってしまいました。そろそろ新機種発表会などで、カレンダーや手帳といった販促品がお目見えして来る頃です。それらは改めてまたご紹介するとして、今回はけっこう溜まって来た古い手帳や日記帳の中から、ちょっと珍しい物を取り上げてみます。

写真1は、左側2冊が「フィーバーダイアリー」、中央が西陣の手帳、そして右端は謎の手帳となっています。これらの中で、西陣の手帳は1999年版なのですが、つい10年ほど前まで毎年業界関係者に配布されていたので、懐かしい方もいるかもしれません。表紙を開くと、写真2のように創業者である故・清水一二氏の「価値創造に全力」という文字がプリントされ、下方には「機械メモ」なる数字の羅列が。機械というのはパチンコ台のことで、様々な部分の寸法や電気容量といった、基本の数値が記してあるのです。ただ、これらは現在と異なっているものもあり、時代を感じさせる部分ともいえるでしょう。

そんな手帳を懐かしく眺めた後は、写真3の「フィーバーダイアリー」です。これ、見つけるまですっかり存在を忘れていたのですが、懐かしいSANKYOの「ナスカ枠」と「FF枠」がプリントされたハードカバーの表紙に、分厚いページ。さらに、表紙にはカギまでついています! 何というか、昭和の少女マンガに出て来るような、乙女チックな日記帳ではありませんか(笑)!?

まさか、この日記帳には西陣手帳のようなウンチクなどは書いてないだろうなぁ…? でも、そういうコーナーがあったら逆に面白い。そんな期待をしつつ、ナスカ枠の方の封を開けてみました(写真4)。…あ〜、やっぱり何もそういったページはなく、全てのページに写真のようにうっすらと枠の写真および「FEVER DIARY」がプリントされたノートになっていて、もし日記を綴るとしたらものすごい量が書けそうです。

そして、残りの黒い表紙の謎の手帳ですが…。最初、中をペラペラ見ても何も機種やメーカーに関するものはなく、2004年の手帳ということしか分かりませんでした。首をひねりながら、閉じかけたその時…! 黒い表紙の裏側下方に、ひっそりとプリントされた「MONAKO」の文字を発見(写真5)! 何と、これは今は無き奥村の販促品だったんですね。というワケで、急きょ「謎の手帳」が「貴重な手帳」に昇格です。

いや〜、こうして見返すと、色々と面白い手帳や日記帳がありました。せっかくなので、来年からフィーバーダイアリーをつけてみようかな…?

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神保美佳(じんぼ・みか)

1990年、パチンコ好きが高じてOLからパチンコ業界誌記者に転身。93年にフリーとして独立。以降、「パチンコ必勝ガイド」やスポーツ新聞、一般誌、業界誌などで活躍。パチンコ関連グッズコレクターとしても有名で、これまでにパンフレットや遊技機の部品、展示会のお土産など数千点を収集。著書に「パチンコ大図鑑777」(白夜書房)、「パチンコ年代記」(バジリコ)など。ブログ「Pachinko MANIAC WORLD別館〜気まぐれ日記〜」も随時更新中。

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