神保美佳コラム「ワケあり? ガラケーグッズ」

2017.02.24 / 連載

第65回神保美佳のマニアックコラム「パチンコグッズ・パラノイア」

先日、ニュースで「現在残っているポケベル取り扱い2社のうち、1社が近くサービスを停止する」というのを耳にして、まだポケベルがあることに驚いた私。ポケベルといえば、90年代頃には1000万台が契約されていたそうですが、ちょうど10年前の2007年に大手のNTTが取り扱いを終了してから、めっきり忘れ去られた存在になっています。

そんな話題に合わせ、今回はポケベルグッズを…などと思ったものの、さすがに時代が古くて販促品では未入手(というか、出ていなかった可能性大)。ならば、その次の世代の中心となった「ガラケー」関連グッズをチェックしてみようと思って探してみたところ、こちらはちょうど時代が合っていたのか色々とありました。ちなみにガラケーグッズといえば、まずは「ストラップ」が思い浮かぶと思います。…が、これは数回分書けるのでは? というくらい大量にありますので、別途テーマごとにまとめてご紹介したいと思います。

ということで、まず写真1は2003年に入手した高砂のパチスロ『ドリセブジュニア』『開け!!ゴマッ娘』販促品の…「ガラケー」です(笑)。いやいや、ぱっと見折りたたみのガラケーにしか見えませんが、これ、実は「ライター」なのです! ちょうど、蝶番の上に突き出た黒い棒。ここを強く押すと、横に空いた穴から炎が出て来てフタ部分がピカピカ七色に光るようになっているんです。ちょっとしたパーティーグッズのような楽しさがあって、けっこうお気に入りであります。

それから、写真2もパチスロで2004年に出た『北斗の拳』関連グッズなのですが、こちらは今で言う「スマホケース」のような「携帯ジャケット」。ドコモの「P900i」向けフタカバーになっていて、北斗の拳をモチーフにした10種類の柄があったようです。私は当時SHシリーズを使っていたため、実用には至らなかったものの、こうして未使用のままご紹介できるのでよかったな、と思います(笑)。

最後は、2005年に登場したパチンコ『CRウッチャンナンチャン』の販促品で、「携帯用バッテリーチャージャー」です(写真3)。やっぱり充電器はいつの時代も嬉しいお助けグッズといえますが、3種類封入された専用コネクターに添えられた文字。「FOMA」「DIGITAL」そして「CDMA」というのが、どれも懐かしさを覚えますね。なお、本体は充電式ではなく単4電池4本を入れて使い、充電後は30〜50分の通話ができるそうです。…う〜ん、やっぱりこのスペックも、時代を感じさせます!

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神保美佳(じんぼ・みか)

1990年、パチンコ好きが高じてOLからパチンコ業界誌記者に転身。93年にフリーとして独立。以降、「パチンコ必勝ガイド」やスポーツ新聞、一般誌、業界誌などで活躍。パチンコ関連グッズコレクターとしても有名で、これまでにパンフレットや遊技機の部品、展示会のお土産など数千点を収集。著書に「パチンコ大図鑑777」(白夜書房)、「パチンコ年代記」(バジリコ)など。ブログ「Pachinko MANIAC WORLD別館〜気まぐれ日記〜」も随時更新中。

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