神保美佳コラム「ちょっとハイテク? 素敵なハンディファン」

2017.07.04 / 連載

第74回神保美佳のマニアックコラム「パチンコグッズ・パラノイア」

いよいよ本格的な夏が到来しました。このコラムでも、扇子やうちわなどといったグッズを紹介していますが、今回はちょっと進化した「ハンディファン」、つまり携帯型扇風機を取り上げたいと思います。

ハンディファンは、薄いビニールなどの素材で出来た羽根を高速で回転させて風を起こすため、小型で折り畳んであるものが沢山あります。写真1も一見スティック状に見えますが、白いフタを外してスイッチを押すと、柔らかい羽根が回転して風が起こるようになっています。これらは2002年に「パチンコ・パチスロ産業フェア」の三洋ブースで配られたもので、源さんとマリンちゃんという二大キャラとメーカーの名前がプリントされています(裏側には、それぞれが逆にプリントしてあります)。

で、風の具合はどんなものだっただろうかと思い、スイッチを押してみましたが…当然電池が切れていて微動だにしません。電池を交換しようとすると、15年の月日によって液漏れ状態となっており、危険なので実験はやめておきました。こういうものは、電池を抜いておかないとだめですね〜(反省)。

さて次に取り上げるのは、写真2の2種類のハンディファンです。上がSanseiR&Dの『CRおニャン子クラブ』、下がエース電研の『CRびんぼー頭巾』の販促品。…お気づきの方もいるかと思いますが、両方とも秋元康氏がプロデュースなどで関わっている、という共通点があります(※おニャン子の方は、パチンコに秋元氏は関わっていません)。しかもこれらはほぼ同時期に発売された機種というのも、偶然ながら面白いな〜と思ったのを覚えています。

しかし、個別の品に関してはかなり違っていて、写真3の『びんぼー頭巾』の方は手に持って近くから涼むことができるのですが、写真4の『おニャン子クラブ』の方は電池等ではなくUSBを電源としているため、パソコンの横などに置いて使うようになっています。試しに両方とも使ってみたところ、おニャン子の方は風力がやや弱め。にもかかわらず手に持ってあおぐようにすると回転する羽根が手に当たりそうになってしまったり、ちょっと使いにくさを感じてしまいました。

まぁ、色々書いてはいますがコレクターとしては保存が第一なので、使いにくさもご愛嬌…といったところでしょうか。この夏は、こうしたハンディファンの販促品登場も期待したいところです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

神保美佳(じんぼ・みか)

1990年、パチンコ好きが高じてOLからパチンコ業界誌記者に転身。93年にフリーとして独立。以降、「パチンコ必勝ガイド」やスポーツ新聞、一般誌、業界誌などで活躍。パチンコ関連グッズコレクターとしても有名で、これまでにパンフレットや遊技機の部品、展示会のお土産など数千点を収集。著書に「パチンコ大図鑑777」(白夜書房)、「パチンコ年代記」(バジリコ)など。ブログ「Pachinko MANIAC WORLD別館〜気まぐれ日記〜」も随時更新中。

お土産品評会, 展示会グッズ, 第74回神保美佳のマニアックコラム「パチンコグッズ・パラノイア」