漠然と他業種に目を向けてしまうと……/パック・エックス

2016.04.04 / 連載

[新連載]
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
第2回 「他業種で活躍できる人とできない人の違い」

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のタメになる話をしていきたいと思います。

転職の相談をする人の中には、他業界への転職を検討している人も多くいらっしゃいます。元々やりたい業種があってそれに向かってチャレンジをする人もいれば、パチンコ業界の先行きやキャリア形成に不安を感じて業種を変えたいなど、人によって理由はさまざまです。

私自身、パチンコ業界を離れた方や、再度パチンコ業界へ戻ってきた方と連絡を取り合うことがあります。彼らの事例を交えながら他業界で活躍できる人とできない人の違いをお話していこうと思います。

まずは成功事例から。現在37歳で飲食店の店長兼オーナーとして働いているスズキさん(仮名)のお話です。スズキさんは高校卒業後、アルバイトと建築業を4年経験し、パチンコ業界へ転職。約12年勤めました。店長になり結婚もして子どもも生まれて順風満帆な生活を送っていました。しかし、「(飲食店で)自分のお店を持ちたい」と20代から思い描いた夢がありました。35歳になる頃、将来の選択肢は3つありました。

①現状維持(今の会社に残る)
②転職をしてさらにキャリアアップを狙える環境を目指す
③夢を追いかける

この時にスズキさんは転職の相談に来ました。面談当時から上記3点が明確なこともあって、弊社で紹介できる求人(②の選択肢)をご案内しました。いくつかの企業で内定をもらいましたが、紆余曲折を経て最終的には夢を追いかけること(③の選択肢)を選択。個人経営者を募集している居酒屋へ転職することを決定されたのです。

しかし、年収は約半分、休日はほぼなくなるといういばらの道でした。転職してから3年経ちますが、たまに連絡をしてみると「かなりしんどいですけど、自分で選んだ道なので後悔はないです」といつも前向きです。スズキさんのように動機が明確で、外部要因(景気や人間関係など)に左右されずに転職先を選んだ方は、どんな環境においても活躍できる傾向があります。

かたや失敗事例です。タカハシさん(仮名)は転職当時28歳で主任として働いていました。次期店長候補として仕事量、責任が増える中、結婚間もないこともあってプライベートの時間が取れずに不満を抱いているようでした。年1回の昇格では満足できず、さらに業界内でさまざまな問題が噴出し、明るい未来が見通せなくなってしまったのです。そこで転職の相談にお越しになりました。タカハシさんは、パチンコ業界への転職は消極的でした。他にやりたい仕事はあるのか聞いてみると、「勤務時間は9~17時くらいで、給与をある程度維持できて、チャンスのある会社」と漠然とした回答でした。当社からの求人紹介は受けずに、本人が選択したのは建売・投資住宅の訪問営業でした。タカハシさんの希望通り時間帯も休日も改善されたようですが給与は歩合制なので、非常に苦労をされたようです。不動産営業は膨大な量の電話や訪問が基本で、提案を断られるところからがスタートです。業績に対する重圧は重く、人によっては休日を返上して仕事をしている人も多いようです。結果、1年ももたず、パチンコ業界内で再就職することになりました。

一時的な感情や環境面だけを理由に、漠然と外の世界に活路を見出そうとする転職はあまりうまくいきません。どうしても今の環境に耐え切れなくなったら、まずはパチンコ業界外の方へ相談してみましょう。あるいは私たちのような転職支援サービスに相談するのもひとつの手です。自分にメリットのある情報だけを収集するのではなく、客観的な意見から業種、企業の特性、デメリットな要素も収集することが大切です。メリット・デメリット両側面を理解したうえでトータル的に判断することで納得度の高い転職が実現できるはずです。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

キャリア相談件数50,000人、転職支援数30,000人の実績を誇るパチンコ業界に特化した業界随一の転職支援企業。有名法人や地域に根付いた地元有力企業など、常に1000件以上の求人が寄せられているサイト「パチンコキャリア転職」を運営している。20年以上の歴史があり、業界に精通したキャリアアドバイザー20名以上。全国47都道府県すべての地域で相談に対応する。

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