広島県遊協すぐ近く/話題のSMバーに行ってみた

2014.11.01 / 連載

2010年9月6日に宮沢洋一経産相の資金管理団体が1万8230円の政治資金を「交際費」として支出していたことが判明し、一躍、全国的注目を浴びたSMバー「マザン」。

宮沢洋一は「SMバーなんかに行くような人間に政治家としての資質などない」とばかりに批判され、マザンは民主党の菊田真紀子代議士によって「口にするのも汚らわしいところ」と差別の対象とされ、まさに職業差別ここに極まれりといった様相で、ようやくネットの住民から異論反論が出始めている。

宮沢洋一経産相がSかMかという下衆の勘繰りは確かに興味をそそるが、問題点は公金の支出先が適切か否かの1点だ。SMバーや利用客を差別することが国会や野党の役割ではない。宮沢は1万8230円の同店発行領収書の計上分を修正すれば済む話だ。しかも、政府を追及する野党の筆頭格である民主党枝野幸男幹事長が2011年に選挙区内で開いた「新年会」の会場費として207万5000円を支出しながら、会費収入に関する記載がないという。「おいおい、お前こそ何やってんだよ」と批判の矛先が戻ってきている。

あまりにバカバカしい茶番劇。しかし小誌はバカバカしいことが大好きなので、話題の「マザン」に行ってみた。同店は広島県遊協から徒歩数分の超近距離。胸をときめかせてビルの前でひと呼吸。「よし!」と改めて決意してビルに入ってみると、まさかの閉店ガラガラ状態。

看板に電飾はともっているものの、中には入れなかった。実はある取材のついでに行ったものなので、開店まで待てない。東京―広島の日帰り取材ということで、泣く泣く撤退するしかなかったのである。ということで、中の様子はこちらのサイト「知的好奇心の扉トカナ」に詳しいので、そちらでチェックを。

まとめると、SMバーの領収書に公金を使ったり、SMバーを「汚らわしい」と差別したり、そんな連中が国会議員として君臨しているのである。今年度は「携帯電話税」と「パチンコ税」が見送りになったものの、こんな連中が審議しているのかと思うと、SMバーでなくともムチを打ちたくもなるのである。

SMバー, 宮沢洋一, 広島県遊協, 枝野幸男