国会でのIR推進法案成立の方針を確認/IR議連

2016.10.14 / カジノ

毎日新聞は10月12日付けの電子版で、超党派の国際観光産業振興議員連盟(IR議連)が12日に行われた総会で、カジノを中心としたリゾート施設の整備を促す「統合型リゾート(IR)整備推進法案(カジノ法案)」を今国会で成立させる方針を確認したと報じた。

総会では議連会長を務める自民党の細田博之総務会長が「臨時国会は審議をするチャンスが非常に大きい。一気に法案成立に向けて頑張ろう」と気勢を上げ、自民、民進、公明、日本維新の会などの各党議員に加え、カジノ誘致に力を入れる大阪府の松井一郎知事や北海道、長崎県の副知事らも顔をそろえたと同記事は続けている。

さらに、当初は今国会でも成立は難しいとみられていたものの、10月に入って公明党の山口那津男代表と井上義久幹事長が「提出されている議員立法は審議するのが筋だ」とそろって審議入りに理解を示し空気が変わったとし、同党の佐藤茂樹政調会長代理が議連総会で「慎重論を唱えている党幹部も、委員会の取り扱いに任せると発言した。念願の法案が前に進むように頑張りたい」と踏み込んだと報じている。

なお同記事によると、IR推進法案を扱う衆院内閣委員会は政府提出2法案を審議中で、今後も追加で数法案が出てくる見通しだとのこと。議員立法のIR推進法案の審議は慣例で政府提出法案の後になり、11月30日の会期末が近づくと与野党の対決色が強まる可能性が高くなると論評。議連メンバーのいる野党・民進党では、蓮舫代表が12日、「メリットもデメリットもある。この国会で最優先される法案ではない。党内で急いで対応しようとは思っていない」と記者団に語ったとしており、同党は参院内閣委員長のポストを握っていることもあって議連の思い通りの展開になる保証はないと結んでいる。

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