依存対策本格化へ向け5社が共同声明

2019.01.31 / ホール

1月30日、合田観光商事、ダイナム、ニラク、マルハン、夢コーポレーションの5社が、東京・荒川区のダイナム本部にてパチンコ依存対策への5社共同セッションを行った。また5社のトップによる共同声明発表も行われた。

共同声明は、合田観光商事から合田康広常務取締役、ダイナムから藤本達司代表取締役、ニラクから谷口久徳代表取締役、マルハンから韓裕代表取締役、夢コーポレーションから加藤英則代表取締役が登壇。
「合田観光商事、ダイナム、ニラク、マルハン、夢コーポレーションは、パチンコ依存に対し、遊技を提供する立場として、真に依存対策となる『予防』のためのアプローチに注力し、安心して楽しめるパチンコを提供いたします。そして、本日の取り組みの動画を一般公開し、全国のパチンコホールがパチンコ依存対策に取り組むよう働きかけていきます(原文ママ)」との共同声明が藤本氏から読み上げられた。
続けて

  1. 1.パチンコを提供するホール法人の責務として、『予防』を中心としたパチンコ依存対策を行い、店舗で働く全従業員が行動します。
  2. 2.この活動は5社に留まることなく、全国のホール法人が依存対策に取り組めるよう、先頭に立って啓蒙・牽引します。
  3. 3.そのスタートとして、本日の勉強会の動画を動画サイト(YouTube)にて一般公開し、誰もが学習し、行動できるようにします。

とパチンコ依存対策への具体的取り組みが紹介された。

共同声明発表後には質疑応答が行われ、依存対策で売上げが減ってしまう可能性があることについて「売上げは減っても、長く楽しんでいただけるお客様を増やしていきたい」と韓氏が回答。5社による共同声明が行われた経緯については「かねてから女性スタッフの活躍を中心とした交流があり、考え方に近いものがあるなかで依存対策において共感した」と藤本氏が説明し、他のホール法人との連携については「本日の様子を一般公開することでサポートしていきたい。この5社に限らず、依存対策の輪を広げたい(藤本氏)」といったやりとりが。
最後には「業界全体として、結果が残る取り組みを(合田氏)」、「お客様が安心して楽しめることを共通認識として(対策を)一緒に行いたい(藤本氏)」、「お客様、地域を我々が守るような行動をしていきた(谷口氏)」、「依存対策を大きな流れとしてしっかり向き合い、価値ある産業、娯楽を作っていきたい(韓氏)」、「経営者として不幸な人を1人も出さないよう臨みたい(加藤氏)」と、それぞれから決意が述べられた。

同会場で開催された5社共同セッションでは、「依存について考える」をテーマに西村直之RSN代表理事による講演が行われ、依存対策の実態やパチンコ・パチスロと依存との関連性などが紹介されたほか、依存対策には、実際にファンに接する機会が多いスタッフの役目が大きいことなどが語られた。
これを受けたワークショップには、女性を中心に合田観光商事から6名、ダイナムから12名、ニラクから10名、マルハンから17名、夢コーポレーションから10名のスタッフが参加。実際に各ホールでファンと接する立場としてできることについて、法人の枠を超えてシャッフルされた各グループで話し合われ、最後に西村氏や各法人のトップを交えてのディスカッションが行われた。

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