中堅メーカー「マルホン」ほぼ全社員解雇へ

2015.03.13

3月12日、パチンコメーカーのマルホン工業株式会社が従業員137人のうちほぼすべての社員を解雇したことが分かった。

複数のマルホン社員に取材したところ、3月11日に本社の一部を除いた大半の社員に対し解雇が言い渡されたという。ある社員は「一カ月ほど前から社内では民事再生を申請するのではないかと囁かれていたものの、ほぼ全社員の解雇までは想定していなかった」と話している。同社は2 月15日にパチンコ「CRAファインプレー」と「CRパールセブンAS」を出荷しているが、その後の新機種は正式に発表していなかった。

マルホン工業は同社ホームページによると、設立は1969年11月、従業員数は137名(平成22年6月末現在)。旧要件時代は一発台やデジパチ のヒットで、中堅名古屋メーカーとしての地位を確立した。また新要件時代には「マルホンドット」としてファンから親しまれたデジパチや権利モノで多く のヒット機種があり、羽根モノファインプレーはシェアの大半を占めるほどの大ヒットに。ただし現行規則になってからはシャカラッシュシリーズが健闘したものの大きなヒット作には恵まれておらず、販売台数が伸び悩んでいた。

マルホンは近日中に民事再生手続きに入るとみられている。

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