三浦真理恵「性的指向の種類はこんなにもあるんです」

2018.07.09 / 連載

】三浦真理恵のモテる処方箋 ※第66回から更新日が変わりました
第70回「LGBTとSOGIについて」

皆様こんにちは! 株式会社kaikaの三浦真理恵です。先日、お茶の水女子大学が「戸籍上は男性でも自身の性別が女性だと認識しているトランスジェンダーの学生を2020年度から受け入れる」という方針を明らかにしました。トランスジェンダーの学生受け入れを検討している大学は他にもあり、注目が集まっています。

そこで本日は、「LGBT」と「SOGI」に関してお伝えしたいと思います。

近年よく耳にするようになったLGBT。実はセクシャルマイノリティの一部の人たちのことを指す言葉で、LGBTの言葉の中に含まれていないセクシャルマイノリティの人たちも多く存在しています。

そんな中で使われるようになってきたのが「SOGI」という言葉。読み方は「ソギ」もしくは「ソジ」で「Sexual Orientation & Gender Identity」の頭文字です。日本語では「性的指向と性自認」と訳され、LGBTよりも広い概念を指しています。

性的指向の種類としては、
・異性愛(ヘテロセクシュアル):自身の性別とは異なる性別の者へ恋愛感情や性的願望を抱くこと。
・同性愛(ホモセクシュアル):自身の性別と同じ性別の者へ恋愛感情や性的願望を抱くこと。
・両性愛(バイセクシュアル):「男女」という2つの性の両方に恋愛感情や性的願望を抱くこと。
・多性愛(ポリセクシュアル):「男女」のほか、トランスジェンダー、トランスセクシュアル、両性具有などを含め、3つ以上の性の者へ恋愛感情や性的願望を抱くこと。
・全性愛(パンセクシュアル):「男女」のほか、トランスジェンダー、両性具有などを含めあらゆる人々に恋愛感情や性的願望を抱くこと。
・無性愛(アセクシュアル):他者に対して恋愛感情や性的な欲求を抱かない性質のこと。
・非性愛(ノンセクシュアル):他者に恋愛感情は抱くものの他者への性的衝動が全くない性質のこと。

そして性自認の種類は
・シスジェンダー:自分の体と自分の心の性に違和感がない、一致している状態
・トランスジェンダー:自分の体と自分の心の性に違和感がある、一致していない状態
・Xジェンダー:出生時に割り当てられた性別(男性・女性)のいずれでもないという性別の立場をとる状態(中性・両性・無性・不定性)
などがあります。

LGBTはレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの人たちのことでセクシュアルマイノリティの総称のひとつ。つまり「セクシャルマイノリティ=LGBT」としてしまうと、当てはまらない人が多くいるのです。

そしてSOGIは「性に対する見方」を示す言葉であり、「こういう人たちがSOGI」という風には使いません。それぞれの性的指向と性自認の違いを理解するための言葉です。

まずはここまでを知識として持っておいてください。次回はSOGIハラに関してお伝えします。

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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