三浦真理恵「怒りで寂しさを紛わす女性は多い」

2018.01.08 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第57回「感情の蓋、その裏側を察する」

皆様こんにちは! 株式会社kaikaの三浦真理恵です。新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

突然ですが皆様、「女性は怒っていると寂しさを紛らわすことができる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 先日そんな言葉を聞く機会があり、「お?」と思い少し調べてみました。

怒りは「感情の蓋」「二次感情」と呼ばれています。その蓋の下に隠れているのは、悲しみや不安、心配や寂しさなどがほとんど。そのようなネガティブな感情が、自分でも気づかないうちに「怒り」の感情に変わってしまうそうなのです。

元の感情が何か自分で分かれば良いのですが、多くの場合自分でも分からないうちに「怒り」に変わってしまいます。些細なネガティブの感情が日々蓄積されていき、怒りとなって表れてしまう場合も多いようです。

無意識のうちに相手や自分に期待していることが実現しなかった時にがっかりする。そのがっかりした感情が一定以上になると怒りに変わる。愛情や関心を得られなかった寂しさや悲しさが限界を超えると「なんでわかってくれなの!」と怒りに変わる。

このような悲しさ、寂しさ、苦しさ、不満、孤独感などの感情を感じたくない。傷つきたくない。そんな無意識の感情で、人は「怒り」という蓋をして、防衛をしてしまうのです。クレームや男女間のいさかいはこういったところから来ているように思います。

この蓋をしてしまうと、本当に伝えたい感情は相手に伝わらないまま、「あいつは今機嫌が悪い」「すぐキレるから関わりづらい」となり、「あまり関わらないでおこう」となってしまう。

そうなると、本人のネガティブな感情はますます増殖し、怒りやすくなってしまう。怒りをぶつけてしまったことに対して自己嫌悪に陥ることもある。それがさらにネガティブな感情を生み出す。そして周りは余計離れていく……という悪循環に陥ってしまいます。

もちろんこれは女性に限った話ではありません。男女ともに同じです。しかし、男性よりも女性の方が感情的な生き物だと言われていますので、女性の方がこういった現象を起こしやすいのかもしれません。

もちろん本人が自分自身の感情に向き合い、「怒り」という形で表に出さないことも大切です。しかし、そういったコントロールをしきれる人ばかりではありません。

もし周りに怒りやすい人やイライラしていることが多い人がいたら、そのもとにある感情を想像してあげてみてください。面談などで話を引き出すのも良いでしょう。そして、その悲しみや寂しさを受け止めてあげてください。

「分かろうとしてくれる上司・同僚」はとっても魅力的ですよ。


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(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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