三浦真理恵「前向きな姿が妊娠・育児の不安を緩和する」

2017.07.23 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第45回「結婚・妊娠での離職を減らすためにすぐできる取り組み」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日は、社内結婚に関するご相談です。

 Q、自社は社内結婚が多いです。それ自体はとても喜ばしいことなのですが、結婚や妊娠を機に女性側が退職してしまうことが多いです。産休育休などの基本的な制度はもちろん整えていますが、それ以外にできるだけすぐに導入できる取り組みはないでしょうか?(40代・男性・管理職)

 A、社内結婚が多いということは、素敵な社風なんだろうなということが想像できます。そんな素敵な社風を守り、さらに良くするために、他社ではどんな取り組みをしているのか。本日は二社の事例をご紹介します。

 まずはトヨタ自動車さんの事例です。トヨタ自動車さんは貴社同様、社内結婚がとても多いそうです。そのため妊娠した際には、夫婦と、それぞれの上司の4人で産休前セミナーに参加。家事や育児が女性だけに負担がかからないように、上司も含めた意識改革を行っています。

 続いてライフネット生命さんの事例です。

ライフネット生命さんでは、自主的な社内部活のひとつとして「子育て部」という部活があります。子育て中の社員が集まってお昼を食べながら、服やオモチャを譲り合ったり、子育ての悩みや心配事を話す。それで気持ちが楽になる。そんな場を、社員さんたちが自ら作り出しているそうです。

また、「会社や仲間を知ってこそ、家族は社員をサポートできる」という考えの基、年に一度家族を会社に連れて来る「ファミリーDAY」を開催しています。

どちらの企業も、「育児=女性」という固定観念から脱却することで、女性の離職率の低下や早期復帰等の成果に繋げています。

社内託児所の設立や保育園・ベビーシッターの補助金などの復帰支援制度の整備には、お金も時間もかかります。しかし、上記のような取り組みは、比較的すぐに真似しやすいのではないでしょうか。

また、社内の制度や手続きの流れをまとめた資料を作成し周知することで、結婚・妊娠に対する不安を緩和することもできます。さらに育休産休中も社内とのコミュニケーションをとれるようにすることで復帰しやすくなる、といった声も多く聞いています。まずは出来るところから、少しずつでも取り組んでみてください。会社側の前向きな姿は、貴社で働く社員やスタッフの希望に繋がるはずですよ。

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(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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