三浦真理恵「アメとムチのムチだけ上司になると部下が辛い」

2018.04.02 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第63回「意識しないと褒められない、人間ってそういうもの」

皆様こんにちは! 株式会社kaikaの三浦真理恵です。突然ですが皆様、部下を褒めていますか? 褒める習慣が職場に根付いていますか? アメとムチのムチばかりになっていませんか?

マネジメント層の方々向けのコミュニケーション研修では、「褒めることが苦手」というお悩みが必ず出てきます。新入社員が入ってきたり、人事異動により新しいメンバーと接する機会が多い今だからこそお伝えしたいのが、褒めることの重要性です。

そもそも私たち人間は「ネガティビティ・バイアス」という性質を持っています。ネガティビティ・バイアスとは、「ポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に目を向けやすく、記憶にも残りやすい性質を持つ」ということを表す心理学用語です。

ジョナサン・ハイトという心理学者の著書「しあわせ仮説」では、下記のような一文があります。

「人の心というものは、良い物事に比べて、同程度に悪い物事に対して、よりすばやく、強く、持続的に反応するということが心理学者によって繰り返し見出されている。私たちの心は、脅威や侵害や失敗を発見して反応するように配線されているため、すべての物事を良く見ようとしても、単にできないのである」

つまり、無意識でいると、「ダメ出しと説教ばかりの上司」「部下に対して無関心な上司」になってしまう可能性が高いのです。そんな上司の下で働く部下に、「ずっとうちで働いてほしい」「やりがいを持ってほしい」なんて酷な話。

女性向けの研修や若手向けの研修で受講生の皆様と話をしていると、「報われない感」に包まれている女性や若手がとても多いことがわかります。

もしその上司自身がダメ出しや説教で鍛えられてきたのなら、そんなマネジメントになってしまうのも無理はありません。

だからこそ、意識して良いことを見つける・褒める・認める、ということを行っていってほしいのです。女性は「拡大思考」という性質があるのでなおさらです。(※編注 拡大思考……現在のことを過去や未来にもつなげて考えるという思考のこと)

そして、この「意識して褒める」「意識して良い情報に目を向ける」ことは、相手に対してだけでなく、自分自身に対しても行ってください。いつもポジティブな雰囲気を纏っている上司はとっても魅力的ですよ。


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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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