三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

2014.06.14 / 連載

[第2回]土曜日が粗利取れないのは何故?

皆さんこんにちは!!

2回目の連載になりました。今回はホール様からよく聞かれる質問で「土曜日が粗利取れないのは何故?」というものがあります。実はこの質問って、特に数字のみを追いかけている経営者にとっては、不可解な疑問の一つになっているようです。「稼動が上がるんだから抜きやすくなるはずだ」というのが、最大の理由ですが、ここに現状のスロットにおける難しさを物語っていると思います。

その粗利が取れない理由は端的に言うと、稼働する機種がそもそも変わるからといっていいでしょう。平日遊技するプレイヤーと、土日に遊技するプレイヤーを比較してみましょう。

平日プレイヤーは決められた時間、例えば夜からしか打てない、昼から夕方までしか打てない、もちろん主婦であったり、仕事終わりのサラリーマンだったりするわけです。翻って土日のプレイヤーは、休日で、時間があるので、1日打ち続けて、大勝ちを狙いたい客層と言えます。その結果、甘めの機械で大量獲得できる機種の稼動がグンと上がる傾向があります。これが大きなヒントです。この客層の違いを見れば何故土曜日が出ちゃうかの見えてきますね。分かりやすく言うと、平日の限られた時間で遊技するプレイヤーはそもそも、万枚が出る機種を打ちたくても打てない、出ても取りきれない心理が働くので、一撃必殺の機種に手を出しづらいが、週末のプレイヤーは、そうした機械ばかり狙ってくるということです。最近の機械で言えば、「ハーデス」や「モンハン」などがそうでしょうか。極論を言うと、「稼働する機種の稼働差=割数の差」になっていると思われます。経営者の方は、機種別の土日の稼動と、平日の稼働を比較する人はほとんどいないので、上記の疑問に直結していると言えます。粗利の観点で言えば、思いっきり出てしまうことがあれば、思いっきり取れてしまうことがあるのが土日の特徴とも言えるのですが、抜けた日よりも、出てしまった日のことが印象に残ってしまうのがホール関係者の悪い癖?(汗)ですので、「土曜日は何故出る?」になっているのだと思います。またそういう人気のある、一撃性のある機械は総じて30銭台のコイン粗しか取れないので、稼動が増えても、粗利がそんなに増えないということが答えなのですが、土日に何故か出ちゃうというホール様は、平日、土日の機種別のデータを見比べてみてください。この事は月末の給料日後も何故か粗利が取れない(給料が入る=一撃必殺機が稼働する)ホール様も参考になると思います。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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