三木流パチスロ「必殺仕事人」の大研究

2014.07.07 / 連載

【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー第5回

皆さんこんにちは!!

5回目の連載になりました。今回は、パチスロ「必殺仕事人」について個人的な感想をお伝えしようかなと思います。やはりこの機械もいい部分と懸念される部分がありますね。

ギミックの作り込みは好評価

一般的にパチンコメーカーさんが作るパチスロの機械は演出が派手な傾向がありますが、その分ギミックの作り込みがしっかりしているので、純粋にパチスロだけを作っているメーカーよりも大当り中やAT中、また上乗せの演出などの見せ方に、そのギミックが多く絡むのでイケイケ感が増幅される特徴があります。京楽さんの機械はそのギミックの見せ方、丁寧な作り込みは皆さんが評価されているところですが、この機械も丁寧に作りこまれているなという印象です。この演出からあっさりハズレかよーとかいう雑さはなく、開発陣のクオリティーの高さを見せつけてくれます。ユーザーに飽きさせない工夫が随所に散りばめられているといったイメージでしょうか。この辺はSANYOさんなどにも通ずるところですね。

2枚純増がネック

しかし、パチスロユーザーは表面上の演出にはすぐに飽きてしまう傾向があり、ゲーム性や演出の中身の仕組みに奥が深い部分がないと短命に終わる傾向がありますが、この辺がパチンコメーカーさんの苦手な部分といえます。

さて、この「仕事人」ですが、やはり2枚の純増枚数というのがネックになります。スロット好きと言われる層がターゲットになりますが、導入台数が多いと、空き台がすぐに出来てしまうぐらい、ギャンブル好きと言われる層よりも少ない事がまず挙げられます。しかし、この層はコンテンツに魅力があれば長い期間遊技してくれるという特徴がありますが、そのコンテンツ力はこの層にはどうなのか?年配層と、女性が振り向いてくれれば寿命の伸びしろがありそうですが・・・。

また、これはいいところでもあるのですが、「北斗転生」同様の仕組みで、ロング継続が期待でき、差玉が多く出そうな、とんがった仕組みですが、純増が少ない分、夜からの短時間勝負に向いていない事も懸念材料です。

なので、結論は演出、作り込みがしっかりしているので、ある程度の稼動は見込めるが、導入台数によって店舗ごとに、稼動にバラつきが出そうな機械という感想ですので、慎重に適正台数を見極めたいところです。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

 

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