三木流「HANABIのマル激情報」

2015.01.10 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!

32回目の連載になりました。本題に入る前に、納品されたばかりの「サラリーマン金太郎」について雑感を‥‥。「この機械どうやって勝つの?」「 一撃性が売りじゃなかったの?」 。つまり、足がはやいのです。吸い込むものの、リターンが期待できない台になり、稼働が急下降する危険性が高いかもしれません。一昨年に出た「吉宗」のような感じに似ているかもしれません。プレミア引いて800枚しか出なかった私が素直に感じた実感です。台数を多く抱えているところは減台を視野に入れたほうがいいかもしれません。 さて新年あけて2回目のコラムですが、予告通り「HANABI」 についての感想です。

<HANABI感想>

筺体は「B-MAX」と同様の液晶非搭載で、見た目は4号機「ハナビ」を忠実に再現しておりオールドファンは打ち気をそそられます。 リール上部のパネルにはボーナス成立の数ゲーム経過後に成立フラグを教える告知ランプが搭載されています。 通常時のフラッシュや効果音、ボーナス中のBGMも前作を再現しており懐かしさを感じる出来でした。

BIG後にはRTに突入し、リプレイハズシをすることでそのRTを延命させることができます。 目押しは2コマの余裕あり、止める場所は前作と同じく左リールに暖簾絵柄。 ハズシをすることでRTが約10Gほど得する感覚でした。 目押しをしない場合と比較すると1回のBIGで15枚ぐらいの差となり、1日でBIG25回引くとトータルで375枚の差が生まれます。 BIG中の目押しでも12枚差がつくこともあり、それを踏まえると目押しができるかできないかで1日で500枚は違いがありそうです。 難易度と手順は「クランキーコレクション」や「B-MAX」に比べると低く、手軽に技術介入を楽しめる台です。

BIGフラグが赤7とドンちゃん絵柄が別フラグになっており、揃える手順によっては、そこでも打ち手のレベルによって差がつきそうです。 もちろん通常時のレア役である氷の取りこぼしもあります。 設定①の出玉率が98.0%と甘く技術介入を考慮するとさらに甘くなり、客レベルが高い店では利益は見込めない台になりそうです。 さらに設定自体が4段階しかなく設定⑥の出率も低く、負けないけど勝てない台というプレイヤーの認識となりそうです。

総合的な出来はよく、昔、ハナビが好きだったお客様は間違いないく,打ってくれる仕上がりでした。 来店動機にもなる台なのでバラエティーには確実に欲しい新台です。 4~5台の導入も可能な出来ですが、ノーマルAタイプなので甘く使う必要があり、利益は見込めません。

販売台数は最大1万5000台。 「ミリオンゴッド」の機歴として購入するホールも多いので完売が見込まれます。 ジャックポットも完売し1台だけの購入は無理だった地域も多く、本機も1台の発注は断られる可能性があります。

本機を機歴として購入するホールも多く、「アクロス」は中古導入時に基板検査が必要なメーカーなので、中古価格が高騰することはありません。 もしバラエティーで欲しくて手に入らない場合でも、後で、中古で安く購入できるはずなので、無理に複数台導入することはオススメできません。 4~5台の導入を考える場合は設定も駆使して甘く使う覚悟が必要ではないでしょうか。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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