三木流「パチスロ地殻変動の凄技対策」

2014.09.06 / 連載

【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

[第14回]保通の型式試験内容変更の影響と対策

皆さんこんにちは!!

14回目の連載になりました。今回はスロットにおける保通協の適合試験の変更についての影響などを考えてみたいと思います。「スロットは終わりだー」と嘆いているホール関係者も多いと思いますが、 現実を受け止めて前に進むしかないと思うのですがいかがでしょうか。この影響を予測することで今後の対策が考えられるのではないのでしょうか。

大打撃を受けるのは実は低貸し?

私的には5スロなどの低貸しが実は打撃があるのではないのかなと思ったりします。 その根拠はパチンコの場合、次のような流れがありました。「 4パチのMAXタイプが主流」→「射幸性とともに客単価上昇」→「お客さんがついていけなくなり1パチに移動」→「1パチが主流」。つまり、4パチはお金がかかりすぎるから1パチしか打てなくなったという単純な理屈。

ではスロットの場合はどうか。「4号機から5号機へ」→「射幸性、単価ともに大幅ダウン」→「20スロが主流」→「20スロの射幸性、客単価アップ」→「低貸しの台頭」という流れです。簡単に言えばこういう比較なのですが、今回のスロットは、また5号機当初までいかないまでも、客単価、射幸性が下がることを 考えると5スロのお客さんが20スロに多少は戻る、もしくは、やめてしまうことが考えられるわけで、5スロに流入するお客さんが減っていく事が予想されます。パチンコと逆のパターンですね。このことは5号機当初に5スロを先取りしたホールが、時代が早すぎたと嘆いていたころがあったことを思い出します。まあ5スロも現行の爆裂機がある間は、稼働を維持していくのでしょうが、今後、低貸し専門店は更なる営業施策を今から考えないといけないなと思っています。

簡単なイメージですが20スロの優良店で「ジャグラー」をやるのと、5スロの低設定を打つのでは、変わらない。なら20スロの「ジャグラー」でいいやという感じですかね。

従って、ここで上記がヒントになりますね。やはり、「ジャグラー」の強化を図っていく、新台での集客は程々にして、新台購入費用を「ジャグラー」の設定に振り分ける。そのために各々のジャグラーの機械特性を把握するという、4号機時代からの普遍の営業スタイルに立ち返る必要があるということですね。 めぼしい機械が出なければ、新台を買わなくても競合店に取られることもないので、焦って何でもかんでも機械を買わない覚悟が必要になります。これも5号機当初に、焦って機械を買いまくり、自滅したホールも多かった事を思い出しましょう。

中古機も焦ると危険!!

中古相場もだいぶ落ち着きましたが、先週あたりの高騰にはびっくりしました。 例えば「ハーデス」なんかいい例ですが、稼働が落ちてきて、値段が大幅に下落してきたところでの高騰ですが、 注意したいのが、では「ハーデス」を増台したから、お客さんが戻ってくるか? 「ハーデス」の稼働が上がるか? というお客さん視点の発想が欠けているのではとも思いました。もちろん新店にはないと困りますが、既存店でもそういう動きのホールがかなり、散見されました。焦りは禁物だと改めて思いました。機会があるたびに、このスロット問題?については今後も取り上げていきたいとおもいます。

次回は「サラリーマン番長」について取り上げてみましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

ジャグラー, 三木貴鎬, 三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー, 中古機