三木流「バガナックルー」の評価は?

2016.02.19 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!88回目の連載になりました。今回は、大都製「バガナックルー」(納品3/21~)の評価です。直近の新台「まつりば!」が厳しい結果に終わった大都からの最新台。スペックはここ最近流行している、高純増の擬似ボーナス連チャン機のようですが、出来はどうなのか試打してきました。

<ボーナス>
擬似ボーナスのみのAT特化タイプ
純増:約 3.0枚/G
■BB継続G数:50G+α(約200枚)
■RB継続G数:20G(約60枚)

<確率&出玉率>
■ボーナス初当たり確率
設定①:1/336
設定②:1/315
設定③:1/289
設定④:1/259
設定⑤:1/230
設定⑥:1/212

■出玉率
設定①:97.1%
設定②:98.4%
設定③:100.4%
設定④:104.4%
設定⑤:107.2%
設定⑥:111.1%

<通常時>
■ベース:約 48G/50枚
■コイン単価:約3.0円(設定①)
■天井:1500G消化でボーナス確定
(ただし超天国準備中は天井無し)

■モードについて
①通常A 1/3以上で次回天国
②通常B 1/3以上で次回天国
③チャンス 1/3以上で次回天国
④超天国準備 ボーナス当選後は超天国へ(このモードのみ天井なし)
⑤天国A 50G以内が大チャンス!(100Gまでが引き戻しに期待)
⑥天国B 50G以内が大チャンス!(100Gまでが引き戻しに期待)
⑦超天国 90%以上でループ(終了後も天国へ)

<感想>
筐体は「サラリーマン番長」と同様のものです。特に役物やシャッターなどはなく、液晶画面自体も少し小さいため、見た目から新台という雰囲気は感じにくいです。液晶演出はシンプルで、カンガルーがボクシングをしている背景の中にミニキャラが横切ったりするだけで、液晶演出だけ見ると大都のクオリティーが発揮できていないような気がします。

スペックはオリンピアの「南国物語」に確率的にも非常に似ています。初当りは9割がREGボーナスで、その1/3が天国モードにつながり、どのモードからでも期待できる仕様です。天国モードは50G以内がチャンスゾーンなので、「南国物語」よりも連チャンの間が長いイメージです。液晶演出がシンプルなぶん、初当りが重いことがネックとなりそうです。いっそのこと、液晶なしの完全告知の方が分かり易く、逆に間持ちもしたのではないでしょうか。

BIG中は少しだけ技術介入要素があり、ビタ押しなどを決めてゲーム数を延命することができます。その技術介入でおそらくBIGごとに10枚程度の差がつきますが、こういった単純なギャンブルタイプのスペックで技術介入というのはどうなるでしょうか。

販売台数は3000台。各地域に一店舗しか導入しない限定販売のようで、台数は4台以上から。その希少価値で検討すべきかと思います。個人的には本機は過去の大都の「ンゴロポポス」と同じような稼動状況になると予想しています。

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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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